モチベーションって大事??
モチベーションはもちろん大事です。
しかしながら、モチベーションそのものを大事にしても、成果は変わりません。
むしろモチベーションそのものを扱った時には、成果が停滞する、下手すると落ちることも結構あります。
いくつか理解した方が良いのは、、
モチベーション(人の感情理論)
と
モチベーションに影響を与える仕組み
です。
その中で、実務的に組織として扱うと効果的だと理論は、
ハーズバーグの二要因理論
です。
マズローの欲求段階も有効なのですが、組織的に考えると、相対的に変わってしまうことが多いので、個人的には考えますが、組織全体で言うと有効でないことも多いです。
理由としては、同じ人でも相手によって欲求が変わるからです。
例えば、一般的にかなり前向きで、自己実現欲求を目指している人でも、目の前にいる人によって、欲求段階が変わります。
まあまあ上手くいってる社員さんAさんがいる
→基本的には自己実現欲求
とします。
その際にマネジメントについた方が、同じく自己実現欲求段階に在り、Aさんよりも大きな自己実現ビジョンを持っており、Aさんがその方に憧れたとします。
この時Aさんは新たな価値観(マネジメントへの憧れ)を持ち、ある一定期間承認欲求段階に戻ります。※このパターンはあまり問題は起こらない
逆にAさんについたマネジメントが自己実現段階ではなく、承認欲求段階や所属欲求段階(年功序列だとありがち)だったとすると、どうなるか?
Aさんは、マネジメントいうことを聞かないことが多く出てきます。また、無理にマネジメントに従わせようとすると、Aさんは自分の自己実現のために退職してしまいます。
このパターンはAさんを指導しても無意味です。指導しようとすると、組織から離れる意思が強まります。逆にマネジメントのレベルを上げようとしても、欲求段階はすぐには変わりません(研修とか何かの拍子で一時的に変わっても、本当に一時的)
というわけで、欲求段階を扱うのは、個人活用および教育としては教えることは有効ですが、会社の仕組みとしては、これを扱うのはとても難しい。
(一律のパターンにしにくい)
また個人間のコミュニケーションが重要なので、大きな組織になるほど扱うには、時間がかかりすぎる。。
となります。
対して、ハーズバーグのニ要因理論は、
◆動機付け要因
達成→達成を感じられる仕組み
承認→コミュニケーションの仕組み
仕事そのもの→顧客への価値提供の仕組み※
◆衛生要因
会社の方針と管理→会社の仕組み(主に意思決定の仕組み、評価の仕組み、報酬の仕組み※2)
管理職との人間関係→管理職とのコミュニケーションの仕組み
労働条件→会社の仕組み(※に起因)
給与→会社の仕組み(※、※2に起因)
と、経営者層から仕組みでの介入可能な要素が多い。
もし、“組織”としてモチベーションを変えたいと思うのであれば、今の時点では、こちらの方が有効と考えます。
それぞれに有効な仕組みは、また別の機会に😊
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