マガジンのカバー画像

24
回顧録。完璧人間になりたかったはぐれ者26歳の泥臭い生き様。 ※本記事は全て実話であり、不愉快な内容を含みます。 苦手な方は閲覧を控えていただきますようお願いいたします。
運営しているクリエイター

#闘病生活日常

第8話 つながり

小学2年生の秋、スギタ君は帰らぬ人となった。 死因は肺出血らしい。 つい1週間ほど前まで…

第7話 プレイステーション

僕の家庭は祖父の代から会社をしており、両親もそこで働いている。 毎週金曜日、僕はその会社…

第6話 ごめんなさい

次の日、Yさんは学校には来なかった。 その次の日も、またその次の日も。 M山は醜く脂ぎった…

第5話 うそつき

次の日、嗚咽をしながら学校へ向かった。 そこには想像以上の地獄が待っていた。 思い扉を開…

第3話 2ねん1くみ

小学2年生。僕の人生における最大の汚点であるトラウマの元凶に出会う。 担任のM山という男だ…

第2話 歪

「普通」というものと縁を切ってから18年が経とうとしている。 幼少期、典型的なADHD・ASD属…

第1話 地上で溺れる

2015年11月。高3の秋。 僕は電車の中で溺れた。 卑屈。根暗。弱者。 中高一貫校で日陰者となっていた僕は、気づけば自身でさえも己を虐めるのが得意になっていた。 「自分でさえ虐めたくなるのだから、他人に虐められるのは当然」 そう納得することで自分を守っていたのだと思う。 完璧主義かつその主義通り物事を完璧にこなす父親を見て育った僕は 「父のようにならなければ」という焦燥感と 「父のような才能は持ち合わせていない」という劣等感を常に抱えて生きていた。 成績優秀な妹ばかりが

第0話 何者かでありたい

2022年、春。僕は鬱病になった。 家族や友人、恋人にも恵まれた東証一部上場企業の営業マン。…