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小説コンクール🎖もろもろ選考基準ばなし

こんにちわ。
児童書作家のみずのまいです。
まずは簡単な履歴を。
2009年、P社の児童書コンクールで大賞は逃したけど
2010年にデビュー。
その後それがヒットシリーズになり(ヘッダー画像を参照)途中別の版元の児童書文庫Mレーベルでシリーズをだし、そのご褒美みたいな形で審査員長を経験。
その時に知ったこと、思ったこと、今までの作家人生で耳にした話、などを自分の今後のためにもまとめてみました。
(来年、作家15周年なんです)

作家はボールを投げ続ける職業。
でも、投げる先がもわーんとしている時がある。
なんでもわーんかというと出版社にOKもらえないといけない。
そのあとは読者にOKもらえないといけない。
児童書場合は読者が子供。
ぶっちゃっけ、どうすりゃOKなんてわからない。
14年やってる自分でももわーんとしているんだから、コンクール挑戦者はもっともわーんとしているんじゃないかなあ。
そろそろだれか「児童書コンクール必勝法」とかって商売をしてもよさそうだけどだれもしない。

それはなぜでしょう。

答えは「自信満々で語れる必勝方法なんてあるわけないし、そんなこと言ってる人がいたら詐欺師でしかないから」です。


というわけで、ここからはわたしがコンクールについて見た聞いたことをただ羅列していくね。
大賞をとる!っていうよりは「担当編集者がつくときはこんなとき」を基準に書いてます。

まずはこんな話から!

<ヒットを出した3人の編集者が同じ方法で応募原稿を読んでいた!>

エンタメヒット作を出した3人の児童書編集者がいました。
版元もジャンルも得意技もバラバラの3人。
ところが!この3人が偶然にも同じ視点で原稿を選んでいた……。果たしてそれはどんな方法でしょう????

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