№105【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『同一人物?』
ある日、ダンナがすごいおばあちゃんを見かけた、と大興奮。
「ゆっくりゆっくり歩いているおばあちゃんを見かけたんだけど、横断歩道を渡るとき別人のようなスピードで渡り切って驚いたよ。なに? 同一人物? って感じ」
それを聞いて、ワタクシ、ご近所のある方のことを思い出した。
ふだんはさっそうと原付バイクを乗り回し、時間があれば30分通い放題の筋トレのジムに通い、さらにグランドゴルフにも出かける、元気で明るくて、ユーモアのあるしゃべり方をするメッチャカワイイおばあちゃん。
この方がアル秘訣を教えてくれた。
それは自治会の係決めのときのこと。
「白髪を振り乱して、杖を突いてうんしょうんしょとゆっくり歩いて自治会の係決めに出かけたの。『私よれよれのおばばなの。会長とか、毎回重たいものを持つ係は勘弁してね』ってしっかりアピールしてきたわ!」
その甲斐あって思った通りの係になったと、笑っていた。
それを聞いてワタクシ、ハタと気がついた。
人は見た目で判断してはならない。
たった今まで、子どもの事を叱り飛ばしていたお母さんが、電話を取るなり
「はい! もしもし~」
って上品な声になったり、バーゲンの会場、安売りの卵の列、推しのコンサート会場のマダムのパワーがふだんと全然違うってこと忘れてない?
もしかしたらもしかするけど、策略をめぐらせる、忍者の末裔カモしれない・・・。
知らんけど。
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