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№165【2分で読める】日々の暮らしにクスっとエッセイ『断トツ多かったのが××という名字』

ある日、洗濯乾燥機がぶっ壊れた。
「ちょっと前から音がヤバかったよね」
とダンナは言うのだけれども、ワタクシは気がついていないという、まいまいまま家の七不思議。

仕方がないので修理の予約をしたら、超久しぶりに第一声からモヤっとする話し方をする人に出会った。終始モヤっとしながら聞くので「この度は、当社の製品がご不便をおかけしております」というセリフも全く響いてこない。でも最終段階で「○○メーカーの××でした」という、その××という名字を聞いて納得した。
うわっ、またその名字か。やっぱりね。

どういうわけか、ワタクシ、××という名字とは相性が悪い。
血液型B型の人がおもしろいとか○○座の人はちょっとミステリアス、というのはあるけれど、まさか名字で合う合わないがあるなんて。もしかして前世の敵とか?

それに気がついたのはワタクシの大昔の会社員時代。「この人苦手だわ~」と思った人の名字を確認してみたら、断トツ多かったのが××という名字。
「しっかりカウントしておけばよかった~!」と悔やまれる。

そんな中、出張中のダンナからグチの電話がかかってきた。
「相手の会社の××さんがさ~、もうまた無茶ブリ!」
ひょーっ! また名字××か~!

今後、名字××さんに振り回されるのがめんどくさいので、名字××さんに5人出会ったあと次に出会う名字××さんは必ずメチャいい人とか。そういうルールだったら許せるのに、と勝手なことを思った。





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