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第5回WBC 日本代表を予想してみる

ワールドカップの興奮も冷めやらぬ日々ですが、国際大会つながりで来年開催される第5回WBCの日本代表メンバーを予想してみます。

前提条件の整理

予想を行うにあたり今大会の日程・レギュレーションを確認します。

日程

1次ラウンドは日本を含む5チームの総当たりの計4試合を4日間で実施(3/9-3/12)。
準々決勝ラウンドは台中プール突破チームとの1試合(3/15 or 3/16)。
その後、日本からアメリカに移動し準決勝(3/19 or 3/20)と決勝(3/21)。

登録枠

今大会から登録人数が28人から30人に拡大される見通しとのことです。
(正式な決定ではないようですが、今回は30人で想定してみます。)

球数制限・登板間隔制限

球数制限と登板間隔制限はまだ未確定の状況(現在実施中のWinter Meetingで決定予定)なため、前回大会のレギュレーションで想定します。

  • 球数制限:1試合につき1次ラウンドは65球、2次ラウンドは80球、準決勝以降は95球を超えて投げることは出来ない。打席中に投球制限に達した場合は、その打席完了まで投球できる。敬遠の球数は投球数に含まない。

  • 登板間隔制限:1試合で50球以上投げた場合、中4日を空けなければならない。30球以上、または2試合連続で投げた場合は中1日を空けなければならない。

多国籍選手

現在のWBCの出場資格な以下のようになっており、以下のいずれか1つを満たす必要があります。

  • 当該出場国の国籍を有すること

  • 当該出場国の永住資格を有すること

  • 当該出場国で出生していること

  • 本人の両親のどちらかが当該出場国の国籍を有すること

  • 本人の両親のどちらかが当該出場国で出生していること

  • 当該国の国籍またはパスポートの取得資格があること

  • 過去のWBCで当該国の最終ロースターに登録されたことがあること

このため日本国籍を有する選手のみならず、外国籍の日系人選手も日本代表としてプレーすることが可能となっています。
既に栗山監督がKwan(CLE)やNootbaar(STL)の召集に前向きとの報道もあるため、この辺りも考慮していきます。

過去大会における選出状況

メンバー入りできる人数に差はありますが、過去大会での選出比率も参考にしたいと思います。
過去4回の選出実績は以下の通りです。

  • 第1回:先発 7人 リリーフ 6人 捕手 3人 内野手 8人 外野手 6人

  • 第2回:先発 10人 リリーフ 3人 捕手 3人 内野手 6人 外野手 6人

  • 第3回:先発 8人 リリーフ 5人 捕手 3人 内野手 7人 外野手 5人

  • 第4回:先発 7人 リリーフ 6人 捕手 3人 内野手 6人 外野手 6人

以上を踏まえて、選出メンバーを予想していきます。
尚、MLB所属選手は参加/今オフMLB移籍予定選手(千賀、吉田等)は不参加/既にWBC辞退を明言した選手(平良、森下等)は除外、としています。

選出メンバー

※所属は2022年シーズン終了時点で在籍していたチーム

先発

  • 大谷 翔平 (LAA)

  • ダルビッシュ 有 (SD)

  • 山本 由伸 (オリックス)

  • 今永 昇太 (DeNA)

  • 佐々木 朗希 (ロッテ)

  • 戸郷 翔征 (巨人)

  • 宮城 大弥 (オリックス)

  • 伊藤 大海 (日本ハム)

  • 青柳 晃洋 (阪神)

大谷/ダルビッシュ/山本の3人は故障でもない限り、確定と言っても差し支えない状況だと思います。
試合日程的に先発は最低限4人、状況に応じて5人目まで必要になりそうなので、5人目まで考えたいと思います。
個人的に4人目に推したいのは、今永です。
前述の3人と佐々木はいずれも右腕であるため、先発候補に1人は左腕を入れておきたいところです。
佐々木のポテンシャルも捨てがたいところですが、国際大会で若さが良い方に出るか、悪い方に出るかリスクであると考え、先発5番手もしくは第2先発とフレキシブルに起用することを想定しています。
個人的には第2回大会の田中のように、ここぞの場面で起用するジョーカー的な役割も期待しています。
第2先発候補としては、強化試合の選出メンバーを中心に選出しました。
戸郷/宮城/伊藤は強化試合では、第2先発/中継きとして起用され、結果も残しています。
特に伊藤は東京五輪代表としてリリーフの実績もあり、適正は高いと思います。
青柳は逆に東京五輪では、芳しくない結果でしたが、国際大会で重宝される変則型である点と直近の2シーズンでの活躍を加味して、リベンジを果たしてくれると期待しています。

リリーフ

  • 栗林 良吏 (広島)

  • 湯浅 京己 (阪神)

  • 松井 裕樹 (楽天)

  • 清水 昇 (ヤクルト)

  • 山﨑 康晃 (DeNA)

リリーフ陣は実績重視の選出予想となりました。
強化試合に選出されたのは湯浅のみです。
個人的には国際試合のリリーフは勢いのある若手よりも経験値を重視したいと思い、オリンピック代表経験のある栗林/山崎の2名とチームで抑え/中継ぎの経験が豊富な松井/清水を選出しています。
起用法としては、抑えはオリンピックでも守護神を務めた栗林。
左のリリーフポジションとして松井。
勝ちパターンの継投は、大会での調子を見ながら、第2先発の投手とフレキシブルに運用していくことを想定しています。

捕手

  • 甲斐 拓也 (ソフトバンク)

  • 中村 悠平 (ヤクルト)

  • 森 友哉 (西武)

強化試合に選出された3名がそのまま本戦でも選出されると予想しました。
正直捕手に関しては、この3名でほぼほぼ固いかなとか思っています。
(セパ両リーグからそれぞれ1名ずつ+打力に優れる森)
スタメンは甲斐だと思いますが、投手との組み合わせや甲斐の打力を考慮した場合、中村/森のスタメン起用十分考えられると思います。
正直、過去大会の里崎/城島/阿部ほどの絶対的なスタメン候補がいないため、野手陣の中では1番の穴になる可能性もあります。
今オフのFA移籍に伴って、万が一森が出場を辞退した場合は、梅野が筆頭候補と考えています。
(オリンピックでの代表経験+フォークボールピッチャーが多い中でのブロッキング能力の高さ)

内野手

  • 村上 宗隆 (ヤクルト)

  • 源田 壮亮 (西武)

  • 牧 秀悟 (DeNA)

  • 中野 拓夢 (阪神)

  • 岡本 和真 (巨人)

  • 山田 哲人 (ヤクルト)

  • 山川 穂高 (西武)

こちらも強化試合のメンバーは全員選出予想で、空き枠1人に山川を予想しました。
最後の一枠に関しては、山川以外に浅村/坂本といったベテラン勢の選出も候補にあがりましたが、短期決戦における一発長打を重視したいと思い、山川を選出しました。
スタメンの起用法としては、以下と予想します。

 一塁手 山川
 二塁手 牧
 三塁手 村上
 遊撃手 源田

元々強化試合に選出された選手自体が、内野の複数ポジションを守れる選手が中心だったため、本戦でも以下のように調子次第でフレキシブルな運用ができそうです。

 一塁手 山川、村上、岡本、牧、山田
 二塁手 牧、山田、中野
 三塁手 村上、岡本、源田
 遊撃手 源田、中野

個人的には中野の役割が大きいと考えています。
二遊間のバックアップ、後述の外野手次第ではあるが代走の一番手としての役割が課されるのではと思うので、スタメン野手以上の活躍を期待しています。

外野手

  • 鈴木 誠也 (CHC)

  • 近藤 健介 (日本ハム)

  • 塩見 泰隆 (ヤクルト)

  • 柳田 悠岐 (ソフトバンク)

  • 近本 光司 (阪神)

  • Lars Nootbaar (STL)

外野手のメンバーはメジャーリーガーも含め豪華な選出となりました。
外野手の中心はオリンピック代表から引き続き鈴木が務め、アメリカ国籍ながら日本代表での選出要件を満たすNootbaarが脇を固める形と予想しました。
個人的には外野手が一番層が薄いと考えていたため、この2人の選出は日本代表にとって大きなプラスになると考えます。
メジャーリーガー2人以外の選出としては、内外野(緊急時は捕手)守れる近藤、中堅手のバックアップとして近本/塩見、ベテラン枠として柳田を選びました。

起用法

先発

  • 大谷

  • ダルビッシュ

  • 山本

  • 今永

  • 佐々木

第2先発

  • 戸郷

  • 青柳

  • 宮城

  • 伊藤

中継ぎ

  • 山﨑

  • 湯浅

  • 清水

  • 松井

抑え

  • 栗林

基本は上述した通り、先発は4-5人で回し、調子に応じて第2先発と中継ぎ陣をフレキシブルに運用することを想定しています。
抑えはオリンピックでもクローザーを務めた栗林が実績/能力いずれの面でも適任かと思います。

スタメン

  1. Nootbaar (中)

  2. 大谷 (投 or 指)

  3. 鈴木 (右)

  4. 村上 (三)

  5. 牧 (二)

  6. 山川 (一)

  7. 近藤 (左)

  8. 源田 (遊)

  9. 甲斐 (捕)

出塁率に優れるNootbaarを1番に据え、大谷はMLBでも打順を務めることが多い2番としています。
3番は鈴木、4番は村上としていますが、大谷/鈴木/村上の調子次第では、打線のつながりを考え打順のシャッフルもありあるかと思います。
個人的には、5番以降の選手が重要だと考えます。
1番から4番まで比較的出塁率に優れる選手が続くので、たまったランナーを返すという目的で、牧/山川らの勝負強さに期待を寄せています。
懸念点としては、8番 源田、9番 甲斐が打線の中では穴となっているので、打線全体の状態次第では打撃優先で森の起用も十分考えられるかと思います。

今日はここまで。

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