アメリカがTikTokを買収したい真の理由
最近ニュースになっている米国のTikTok買収について。
そもそもTikTokはどのような企業で、なぜアメリカがTikTokを買いたいのかについて考えてみた。
TikTokを運営する企業って?
脱中国に成功したレアケースで、中国企業で初めて全世界でユーザーを獲得したグローバルアプリとなっているTikTok。
TikTokを運営するのは「ByteDance」。2012年3月にアパートの一室で創業された。はじめはニュースキュリレーションアプリ「Toutiao」メガヒットし、その後中国版のショート動画投稿アプリ「ドウイン」を2016年に開始。2017年に海外版ショート動画アプリ「TikTok」を開始した。
中国と海外で、音楽、動画、ゲーム、ニュース、チャットなど合計20以上のアプリを運営している。
CEOは、チャン・イーミンという福建省生まれの37歳。2度起業している、エンジニアだ。
TikTokの売り上げは?
2019年時点で、ByteDanceの連結売り上げは約1.8兆円を超える。すでに3000億円以上の純利益を叩き出している。
モバイル広告が売り上げ全体の90%を占めていて、TikTokの売り上げは5%程度しか占めていない。
しかし、全世界でのアプリダウンロード数は20億回突破していて、もっとお収益規模が期待されているアプリである。
アプリストアでのダウンロード数は世界一位に君臨した。時価総額でも、Facebook、テンセントに続く3位にきている。
なぜアメリカはTikTokを買収したいのか
トランプ氏が発言している、中国側にユーザーの個人情報が渡っている点については、実際にはTikTokは中国にはサーバーを置いていないため、渡していない限り、勝手に抜かれて情報が漏れていることは考えにくい。
おそらくこの理由は、表の理由だろう。
ファーウェイも同じだと思うが、TikTokのポテンシャル、実績を見ると、現在の米国におけるサービスにとって脅威になる可能性があるから、阻止しようとしているように思う。
現に、TikTokを買収するか、米国で使えないようにするかの2択の選択肢を与えているところにも、そのような思惑が垣間見れる。
事実は何かわからないが、中国が急成長していて、どのサービスにおいても米国サービスの脅威になるので、いかに妨げるかが米国にとっては重要になってくる。
おそらく、中国の成長はどこにも止めることはできないだろう。
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