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The Doobie Brothers 『The Doobie Brothers』

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🎧 The Doobie Brothers 『The Doobie Brothers』

Eagles,Allman Brothers Band、CCR、などと並ぶアメリカを代表するバンドの1stアルバム。バンドの通称はDoobies。

Doobiesといえばツインギター、ツインドラム、ベースの5人組で忙しいそうなイメージですがこの当時は4人。手前から
John Hartman : drums
Tom Johnston : guitar, piano, harp and vocals
Pat Simmons   : guitar and vocals
Dave Shogren : bass, organ and vocals
ハーレー乗ってます感がすごい。ちょっとDeep Purpleっぽくも見える。見た目からてっきり中西部出身だと思っていたが、西海岸と東海岸の出身なんですね。残念ながらこの中で最後までバンドに残ったのはPat Simmonsだけでした。

出会い

「What A Fool Believes」をラジオで聴いた事がある程度だったが、AOR時代のDoobiesは苦手で特に興味も沸かなかった。てっきりそういうバンドだと思っていたが、映画「Field Of Dreams」で「China Grove」(3rdアルバム『The Captain And Me』収録)のイントロを聴いて全く違うバンドだった事を知りどっぷりハマってしまった。

大昔

大昔宿泊していたホテルのエレベータで偶然Pat Simmonsに会った。爽やかなナイスガイだった。私と二人っきりだったのでDoobiesはサイコーですと片言の英語で伝えると「あなたの英語もね」と言われてうれしかったが、よう考えるとイジられてたような気がする

このアルバム

プロデューサーがLenny WaronkerとTed Templeman。Ted Templemanはこれ以降ずっとDoobiesのアルバムをプロデュースしており、70年代後半はVan Halenのプロデューサーとしての方が知られているかもしれない。ほとんどの曲がTom JohnstonかPat Simmonsによって書かれているが「Beehive State」のみRandy Newmanが書いている。DoobiesとRandy Newman(最近ではすっかりアニメ・サントラの人)が交流があったとは意外な感じがする。

どのアルバムについて書こうか迷った。EaglesもCCRも好きな曲が各アルバムに散っているので選ぶのが難しい。Doobiesは一番好きな曲がカントリーブルース調の「Black Water」なので、アルバム全体を通して好みのカントリー調になっているこのアルバムを選んだ。2ndアルバム以降は「China Grove」「Listen To The Music」「Rockin’ Down The Highway」など天気の良い日にドライブで聴く西海岸っぽい曲が多いのに比べてこのアルバムは、ロックな面はほとんど無く西部劇に出てくるようなカントリー調のフォークミュージックがメインになっている。Eaglesもそうだがやはりビジネスの事を考えるとどんどんロックよりになっていくのかもしれない。

いわゆるDoobiesのツインドラム・ツインギターのアメリカンロックとは異なりアコースティックメインのおとなし目の曲ばかりだが、その容姿からは想像できない美しいコーラスや演奏力は既に確立されている。ロック調の曲が少ない事もありTom Johnstonのヴォーカルもとてもやわらかく穏やかだ。以前書いたTerry Callierの『What Color Is Love』とこのアルバムはどこか似ているような気がする。共通して好きな点はベースライン。白人版ブルースフォークロックといったところか。

車や電車で聴いてよし、ウォーキングで聴いてよし、私のオススメは家でハイボールを飲みながらステレオでBassを効かせてボリュームを上げて聴く事です。

もしAOR時代しか知らない、「China Grove」などが入ったメジャーアルバムしか知らないという方がいらっしゃたらぜひ聴いてほしい。改めてDoobiesの事が好きになる事は間違いありません。




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