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美文字の3条件・その①

こんにちは。ペン字のきみこ先生です。

暑い日が続いているので、水分と、簡単なストレッチと、日焼け止めを欠かさないように意識しています。
みなさん、いかがお過ごしですか?

さて、2014年にペン字講師の活動をスタートしまして、今年が2022年だから、ええと・・丸8年になりました。(ですよね?計算あってるかな、)

あっと言う間です。会社員であれば、部署が変わったり、昇進したり、などありますが、フリーランスだと、誰かから役職を与えてもらうことがないので、気がつきませんでしたが、わたしもしっかりと、中堅講師になりました。みなさまのおかげです。ありがとうございますm(__)m

最近は、仕事の依頼内容も少しずつ変わってきまして、

・メディアの監修の仕事
・セミナー(企業主催)
・講演活動

など、「意見」を求められることも増えてきました。

今年の夏に、とある教育機関で、「美文字文化」について話をするオファーがあり、いまその準備をしています。

「美文字文化」について、話してください、ということで・・・

美文字について改めていろいろ考えているので、整理したくなり、noteに考えを書いていこうと思いました。

手書きはもはや実用ではない?

ということで、いろんな人にリサーチをしていると、

「字を書く機会は少なくなった。ほとんど書きません。」

という人のなんと多いこと・・・!ちなみに、わたしのレッスンを受講している生徒さんも同じ答え。

確かに、簡単にLINEやメールでやり取りできますし、郵便の宛名もプリントできます。

病院の問診票も、事前にネットでできるところも増えていますし、教育現場もタブレットやパソコンが活用されてきています。

大学生の生徒さんに話を聞けば、授業はパワポで、板書はなくて写真で撮るとか・・・!!驚き(^^;

そう考えると、これからどんどん文字は、デジタル化していくわけです。

実はたくさんある「字がジャッジされる機会」

「デジタル化がこれだけ進めば、手書きはいらないのかも。」そんな風にも考えたことがあります。

でも、必要じゃないけれど、字をきれいに書きたい人が多い。

レッスンで会う生徒さんから話を聞くとそんな風に思うこともあります。

では、字を習いたいという人に、なぜ、字がきれいになりたいのか話を聞くと、

・自分の書く字が嫌い
・どうしてもうまく書けない。コンプレックスです
・周りから「字が汚い・読みにくい」と言われた

と、共通点として、過去に「自信を無くした経験」があることに気がつきました。

日本では、小学生の頃から習字をスタートします。

習字の授業で完成した文字は、教室の壁に貼られますし、書初めも提出してランキング化されます。(金賞・銀賞など)

授業では、前に出て板書を書くこともありますし、大人になればホワイトボードをつかってプレゼンすることも。

会社では付箋メモや、署名を求めらることもあります。

字が人に見られる機会、ジャッジされる機会は、実は意外と子供のころからたくさんあるのです。

人に見られる機会が多ければ多いほど、子どもから大人になるまでの間、自分の字について何か嫌なことを言われてしまうかもしれません。

そして、たった一度のイヤな経験が大人になるまで忘れられず、ずっと心のどこかにモヤモヤとして残ってしまうのです。

いろんな人たちの話を聞くと、手書きは、実用として必要はないかもしれないけれど、コンプレックスと深いつながりがあることがわかりました。

そもそも美文字って?

と、いうことで、次は、「そもそも美文字って?」と考えてみました。

私の考える美文字は、必ずしも「お手本通りの文字」ではないと、思っています。

レッスンで教えるときも、わたしのお手本を完璧にそっくりそのまま書いてください、とは伝えません。

「コンプレックスがある人なら、解消してほしい。明るい気持ちになってほしい。」という願いがあります。

コンプレックスを解消するには、お手本通りに書くことが、必ずしも良いことだとは思えないのです。

では、ここからは、私が考える「美文字の3条件」をお話したいと思います。

美文字の3条件・その①「伝わる・読みやすい文字のカタチであること」

美文字の第一条件は、

伝わる・読みやすい文字のカタチであること。

手書き文字だけではなく、「文字」には伝達の役割があります。

伝えたい内容や、言葉が伝わらなくては意味がありません。

だからこそ、手書きで書いた文字が、読みやすくて、相手に伝わっているかどうか、はとても大きなポイントです。

書道では、楷書・行書・草書・・・と様々な書体がありますが、楷書・行書、までは理解ができても、現代では草書を読める人は少なくなっています。

線と線をつなげて書くサラサラっと流れるような書き方は、とてもかっこよく、こなれた印象があるので、目指したい人も多いかもしれません。

ただ、日常で手書き文字を使う場合は、まず相手に伝わる・読みやすい文字の形かどうかは、とても大切なポイントです。

もしかしたら、字のニガテな方は、「読めない」とか「これはなんて文字を書いたの?」など、言われてしまったことがあるかもしれません。

そんな方に一度見てほしいのがこの動画。

この「書き分けのコツ」は、まず最初に美文字を学びたい人におすすめです。

普段つかう文字の種類によって、それぞれが特徴があります。「書き分けのコツ」を知るだけでも、普段の文字がグンと読みやすくなります。

まずは、やはり日常で使う美文字の条件として目指したいのは、「伝わる文字・読みやすい文字」であること。

つまり、手書き文字が、内容がきちんと伝わる伝達の役割を果たしていること。

これが、まずひとつめの美文字の条件です。

この話は次回につづきます。


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