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イマジナリーフレンドと大人になるのが怖い話

 私はもうすぐで20歳になる。それがなんだかとても怖い。

A(イマジナリーフレンド)
「あんだけお酒飲める!ってはしゃいでたのにな」
B(イマジナリーフレンド)
「社会に解き放たれたい!と騒いでいたのどこの誰でしたっけ」

 と、3人で話していて気付いた。
 私は自分が20歳まで生きていると思ったことがなかった。『20歳の自分』なんて存在しないと思っていた。
 だから今実際に20歳になることが得体の知れない何かになるみたいで怖いのだ。



 私は小学生くらいまでまぁ色々とあり、死んだ方がマシだと思いながら生きていた。
 自分にとって「死ぬ」ということは、生きている間のことを強制リセット&強制脱出できる最強の切り札で、一度しか使えないこの最強カードをいつ使うか、それだけを考えていた。
 だから、自分が大人になるまで生きているなんて考えなかった。どこかでこの世界からは退場してるだろうと軽く考えていた。
 
 だがまぁそこからも色々とあり、あの頃からすれば超最高フィーバータイムのような毎日を過ごし、気づけば20歳。
 「死」のカードは最強の切り札という立ち位置からは変わっていないが、それよりも当時はなかった「相談」「頼る」など別のカードを使うことのほうが増えて、とっくにお役御免になっていた。

私「というのが私の見解」
A「その説が濃厚だな」
B「ですね。元々先を見るの苦手なタイプですし」
私「高校入ってからマジで色々変わりまくったからね〜あの頃の自分見てる〜?今楽しいよ〜」
B「軽いですね」
A「……まぁでも、そういう意味では夢を叶えることにもなるんじゃない?」
私「どゆこと」
B「……あのとき、本当は生きてみたい、そこまで生きられるような日常を過ごしてみたいと願っていたのでは、ということですか?」
A「そ。あの頃はあの頃で必死だったの実際横にいたから知ってるけど、先があること……っていうより、未来の自分が死ななくていいくらいの環境に恵まれていてほしいって願いはあったんじゃない?」



私「……そうかも〜!!天才〜!!!」
A「いや軽いな」
私「いや、もう何がどうなっても20歳にはなりそうだし……あの時の自分の夢なら一石二鳥的な!!最高!!」
A「真面目に考察した俺がバカだったわ」
B「そろそろ十時固めしても許されると思うんですよね」
私「許されないからやめて。てかそう考えると2人と出会ってもう10年以上経つんだねえ、2人の誕生日っていつ?」
A「いっぺんに色々喋らないでもらっていい??」
B「誕生日はあなたと出会った日になるんじゃないですか?覚えてないですけど」
私「私も覚えてないよ…春か夏だった気はするけど」
A「範囲半年かよ」

 やっぱりちょっと怖いけど、1人じゃないだけマシか!!と思っています。
 50歳までよろしく!と言ったら勘弁してくれ、解放してくれと言われました。

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