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少年サンデー新連載とちょっと既作のはなし。

 ここ一ヶ月ほどで新連載がいくつか出たので、まとめて個人的な感想を書いておきたいなと思います。
あと、ついでなんで既存の作品もいくつか感想書いておきます。

なるべくネタバレしないように書いてますが、一応ネタバレ注意です。


①ビグネス参式 / 勝部

 地球を襲う怪獣と戦うヒーロー適性があったことから、やりたくもない秘密結社に無理やり付き合わされるオタク主人公。
ただ、自分の趣味の邪魔をする敵を追い払うために、怒りのままに変身して戦うことに。

 コメディ色強めのバトルもの。キャラクターはかわいい。バトルシーンはいい意味で言うなら迫力がある、悪い意味で言うならなに描いてるかわからん。
サンデーでバトルものってあんま長続きしてるイメージないからどうなるかな?

②九龍城でもう一度 / 藤田三司

 九龍城と呼ばれる人外や幽霊、ヤクザなど世間からあぶれた者たちが集まるスラムを管理する大家・涼真と、大家に助けられ彼の手伝いをすることになる付喪神・梅枝(メイチー)。彼らを取り巻くスラムの住民たちの日常を描いたラブコメディー。

 ファンタジックですごく雰囲気の良さそうな漫画だな、と第一印象で思ったけど、ラブコメ色も結構あって不思議な魅力がある作品。
九龍城に住む人たちの何気ない日常や人柄、どこかアンニュイな表情で陰のある涼真と、彼に恋するメイチーなど、登場人物がみんな個性があって良いと思う。
去年、読み切りで出した「注文の叶う料理店」という作品も面白かったので、連載も期待。

③双影双書 / 舟本絵理歌

 将来、皇帝の跡継ぎの最有力候補となる皇太子と、貧しい生活から一転、皇太子と瓜二つという理由から、影武者として皇室で暮らすこととなる”影”の二人が主人公の作品。

 たしか読み切りの時も似たような設定の作品だった気がする。
ちょうど先週(6話)、物語が舵を切った、というか多分ここからが本当の物語の始まりという感じがする。
そういう意味ではしっかりと前振りを作って、物語を進めていってるのかなっていう印象。
 主人公がふたりとも幼くて最初女の子なのかな、って思ってしまった。

④朱月事変 / 壱原ちぐさ

 街の人々を守るために戦うシャーマン。代々シャーマンとしての力を継ぐ名家において、その才能がなく当主である実の父からも蔑まれる妹を救うため、シャーマンとして実力をつけ、家主の座を奪おうとする主人公・望月の物語。

 いわゆる正統派青春バトル漫画?大切な人を守るため、強大な力に立ち向かい、ときに仲間と助け合い、ときにライバルと競い合い、高みを目指していく。

 これは余談なんですけど、「九龍城ー」も「双影双書」もこれも、たぶん中国かどっかが舞台なのかな?
テイストは違えど、似た雰囲気の作品が一気に3作も同時に新連載って、編集部の趣味なのかな?
ちょっと前まではスポーツ漫画がやたら多かったり、サンデーっていまだに結構作品の偏りあるなあってイメージですね。

⑤君と悪いことがしたい / 由田果

 高身長の根暗で、人の頼みも断れずすぐヘラヘラしてしまう女子・まもりは、野望のために己を貫き通す悪役に憧れていた。
そんな彼女が、生徒会長の兄弟でありながら学校内でも悪名高い問題児・藤と出会う。
ひょんなことから彼の悪行に加担してしまうも、自分の信念に則り行動する彼に惹かれ、彼と共に行動するようになる。

 男のほうが陰キャで、憧れの女子にーみたいなのはありがちだけど、陰キャ女子がやべー奴に憧れるというなかなか歪なラブコメになってる。
初回から巻頭カラー60P以上でスタートしてるのを見るにかなり推してる様子。
キャラクターもかわいいし、うぇぶりにはありがちだったけど、本誌にはあんまない感じの正統派ラブコメで今後も楽しみ。

 それと、前に短期連載してた「義父とプリズム」って作品も面白かったし、作者のツイッターに単発漫画いくつか上げたりしてるので、気になる人はぜひ見てほしい。


ここからは既作の話です。

⑥ラストカルテー法獣医学者 当麻健匠の記憶ー / 浅山わかび

 大学生編に突入して、打ち切りも突破したのかなって感じ。このまま長期連載で続いてほしい。
作者の親が獣医らしくて、素人目からは分からないようなところもしっかり丁寧に描かれててとても良い。
絵も上手くてキャラクターもかわいいので見ていられる。いまサンデーでイチオシの作品。

⑦龍と苺 / 柳本光晴

 清々しいほどの主人公無双。努力くそくらえ、天才こそ正義と言わんばかりの快進撃。
それでも今度こそ無理なんじゃないか…と毎回思わせてくるのもすごい。将棋知らなくても面白い。
 ちょうど今天王山にさしかかっていいところなんだけど、負けたらそこまで。勝ったら棋士にならなければ先に進めないも、本人は棋士になる気はない様子。
本人は伊鶴の借りを返すためだけにここまで来たので、勝っても負けてもここで終わりなのかな。ここが物語の最終局面な気がする。

 
それ以外の作品はさらっと…

よふかしのうた:北海道編もそろそろ終わり?人間になりたい吸血鬼。星見キクは結局マヒルに恋できるのだろうか?
葬送のフリーレン:マハト戦もようやく決着。4,5話?かけた割に案外あっさりだった気がした。そんなもん?
古見さんは、コミュ症です。:古見さんと只野くんのイチャイチャ一生見せられたらキツかったけど、ギリギリ耐えてる。
魔王城でおやすみ:ヒュプノスちゃんかわいい。

 あと、「ノケモノたちの夜」がアニメ化決定しましたね。連載終わってからアニメ化って珍しいですね。連載のときから好きだったので、楽しみです。原作厨ムーブ、古参アピしていきます。
作者か担当だったかがツイッターで匂わせてましたけど、連載再開とかあるんですかね?

 
 それと、いまサンデーうぇぶりの作品もちょこちょこ読み出してるので、そのうちうぇぶり作品も紹介できればいいな、と思ってます。


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