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「ワイン おすすめ 本」の決定版15選

最近Twitterやらnoteやらぽつぽつとフォロワーは増えているにも関わらずなんの発信もできておらず。

以前少し話題になっていたオススメの本というものを私なりに紹介できたらなと思ったので久々に筆をとっています。

色んな人向けに紹介していきます。ここには私自身が読んだことはないけど、いろんな人が話題にしてる本とかも含みます。

①ワインを楽しく飲みたい人向け。

Twitterを見ていても、話を聞いていてもかなり評判がいいのがこの本。

ワインの本ってどうしてもボリュームが多くなってしまいがち。逆に薄い本は要点を絞りすぎている、そもそも網羅的でないといったことが多々あるのですが、この本はそのあたりをカバーしているんだろうなぁと思います。

②日本ワインに興味がある人向け。

日本ワインに興味がある人に向けてはこちら。

本棚に収まらない形っていうところはちょっと思うところがありますが、日本ワインを飲む際にはここに載ってないかな、なんてちょっと覗いてみたりします。

そしたらまだまだ飲んだことのない日本ワインがあることに気づかされますし、なにより写真とワイン、料理がすごいキレイなんですよね。

必携本タイプではないですが、日本ワインに関する本があまりない中であればこの一冊は悪くないかと思います。

③ワインをもっと深く知りたい人へ

ここではテイスティングとペアリングの2冊紹介します。

テイスティング系なら間違いなくこの本でしょう。ちょうどいい深さと情報量。
ワインをこれから頭も使って飲んだみたいという人にとっては少しだけ大変かもしれませんが、この本で足りないとなるレベルになれば、もっと次の沼へ進むとき。
そんな一冊だと思います。

上がテイスティング系の本だとするならば、こちらはペアリング本。

こちらの本はとにかくキレイ。そして「できねぇよ」と思えるレシピがたくさん。
ただn数がとても多く、汎用性を考えながら読み込めば、ペアリングというものが見えてきそうな気がします。
この本は私はまだ読み込めてないが、今後使いこなしていきたい一冊です。

ワインを仕事ではなく、趣味で楽しむからこそテイスティングとペアリングを重視すべきだと思います。
歴史や製法はプロに任せればいい。実際にそこにあるものを美味しく楽しく感じるための2冊なのかなと思います。

そしてワインの楽しみ方の幅という点では、私が先日出演させていただいたYoutubeも1つ面白い示唆を提供できるかと思うので(提供しているのは田邉先生)、ぜひこちらも見ていただければと思います。

この日以降、ペアリングをもっと勉強すべきだなぁと切に感じております。

④ソムリエ試験を目指す人向け

目指す人はさっさと攻略本を一旦買うことをおすすめします。
教本を読むにしても、要点だけまとまった本が手元に一冊ある方が楽ですからね。
そんな方にはこちら。

資格って資格取るために勉強すると大変なんですけど、勉強する方向性を定義付けしてくれていると考えると取り組みやすいんですよね。
それに沿っているという点でオススメできる一冊です。

⑤ワインって結局なんなの?っていう人向け

色々飲んで、読んできてぶつかるこの疑問。
「ワインって結局何なんだろう?」

ここまで来た人は間違いなくこちら側の人間なので、少し重ための本を薦めていきます。

まずはこちら。

比較的読みやすい科学系の本としてこの2冊をピックアップ。

清水先生の方は、ブルーバックスなので「ワインの科学」に興味を持った人が初めに入る本かなという印象。ただ1999年に発刊されているので少し古いのがちょっと寂しいところ。

次のジェイミーの本は私が留学に行く際、飛行機の中で読んでいた本。
あのときの自分の知識量では、意図するところをきちんと理解できていたのかはわからないが、科学系の読み物としてワインラバーであれば十分楽しめる内容になっています。

ワインラバーが読み物として楽しめなくなってくる科学本がこちら。

この本までくると、結構調べながら、格闘しながら読まないといけなくなってきます。日本語で当たれる文献の最高峰の1冊であることは疑いようがないでしょう。

別枠として挙げておきたいのがWSET Lev3の教科書。Amazonで買うものではないですし、一応リンクURLは参考程度に。

日本語版は読んでいないですが、英語版と内容は大きく変わらないと思います。
資格等々の申し込みをせずにこの本だけ買うのは正直コスパが悪い(1万円程度?)ですが、かなりよくまとまったいい本であることは疑いようがないです。
この本は、基本的な生産フローだけでなく、産地の情報も入っているという点で上の科学本とは一線を画すものになっています。かといって、理論の部分が不足しているわけでもありません。
WSET自体が、論理的なアプローチでワインを考えることを目指していることもあって、必要十分な内容になっているかと思います。
青山のキャプランさんで本のみの購入ができます。

⑥とにかくもっと深く。あるいは生産者へ。

上の本は、網羅的な内容なだけにさすがにボリューム不足な感が否めません。英語の文献では600pもボリュームがあるのに、醸造の範囲のみなんていう本がスタンダードとして用いられています。

ワインの栽培に特化した本、醸造に特化した本などがあればいいのですが、日本語では今のところ、ほとんど文献がありません。

数少ない文献のうち1つが「ブドウ栽培総論」です。

この本は、アメリカのブドウ栽培の教科書の日本語訳をしたものなのですが、流通していません。山梨のワイン酒造組合が出版して配り切った分のみになっています。
情報としてはかなり古いものになりますが、この本に続く本があるのか?となったときの答えがNoなので、今でも重宝する本だと思います。

現在は甲府の図書館で借りれるそうですが、先日聞いたところ、丸藤葡萄酒で働く私の友人が借りているとのことでした。

もう一冊はこちら。

あれ?見たことありますよね。
宣伝みたいになってしまいますが、ホントにないんです。ワインの科学本って。
だからこそ私なんかが本を書いたというのもありますが、この本は実際の醸造家の方や教授に方なんかにも目を通してもらって、大きな誤り等がないかはチェック済みです。
ただもちろん私個人の意見や解釈のような部分に関しては、賛否があるかと思いますが、色々と鑑みれば、コストパフォーマンスはかなりいいはずだと自負しております。

またテイスティング系ではこちらが日本語文献の限界値。テイスティングというよりは産地にまつわる本ですが、日訳であるということと情報量を考えれば安いぐらいな気がします。

しかしここからは英語で対応するしかないのが現実です。

⑦「英語でもなんでもかかってこいや」の精神の人向け。

ここまで12冊の本を挙げてきました。

あと3冊栽培、醸造系の本を。

この2冊は2021年に改定版が出るようです。私は現在出版されている版のものを用いていますが、英語のこの手の本の用途は「辞書」です。

正直めっちゃ高いですよね。これが専門性なんです。

逆に考えれば、こういった本を参照しながら、日本最高峰の専門家が書いている「新ワイン学」が3000円台というのは恐ろしい話です。
買わない手はないですよね。

ただ私の記事にはだいたいこの手の教科書的なもの、あるいは論文が絡んでいるので、共同で保有するぐらいのことはあってもいいのかなと思っています。
「ブドウ栽培総論」のように有志で集まって日本語訳に起こしていくなんてこともできればいいですよね。

最後の一冊はこちらです。

この本は今の栽培系の本としては、決定版のようなイメージがあります。

私が論文を書く際にも結構お世話になりました。この本の最新版も2020年に出たみたいで、こちらから入手可能です。
先の2冊に比べても遜色ないボリュームがある一方で、栽培に関してはこちらのほうが分かりやすくまとまっている印象があります。

正直醸造の方が日本では学びやすい印象がありますし、栽培の方が体系化されることが少ないので、栽培から2冊をピックアップ、醸造から1冊をピックアップしています。

まとめ

ワイン一年生からWine Scienceの最高峰まで。

いかがでしたでしょうか?

自分のポジションと、行きたい方向によって使える本が変わってきます。

本は結局のところ利用してなんぼなので、この記事が1つでも参考になって、学びやすさを提供できていたらなと思います。

専門書系で高い買い物になるから、章立てだけまずは知りたいなんていう要望もあれば応えますので、お気軽にお問い合わせください。

ではまた。

これからもワインに関する記事をuploadしていきます! 面白かったよという方はぜひサポートしていただけると励みになりますのでよろしくお願いします。