頑張ったね
仕事終わりの夜、帰宅し1人でボーっとしていると当時付き合っていた彼(後に夫となる)から一通のLINEが入ります。
その内容は、〝心配だから軽く食べれそうなもの持っていくよ〟というものでした。
この時に泊まっていってほしいと伝えたことは今でも良かったと思っています。
何故かって??
…それは
姉が亡くなったと知らせが来るから
夜、彼が家に来てくれました。
食べ物やウィダーインゼリーなどを持って。
その日は気分が沈んでいたので早く布団に入りました。
1枚の布団に2人で。
姉の元へ駆けつけて睡眠不足だったり仕事で疲れているのに、全然眠れません。
ようやくウトウトしてきたその時です。
スマホの音が大きく鳴り響きます。
すぐに電話へ出ると聞こえてきたのは母の小さな声。そして告げられたのは…
「ついさっきお姉ちゃんが息を引き取った」
ほぼ助からないと分かっていても、いざ知らされると悲しくてたまりません。
私は声をあげて蹲り、泣くことしか出来ませんでした。
電話を切ったあとは彼に抱きしめられながら、ひたすら泣き続けました。
朝になり彼は帰宅。
私は家族と共に姉がいる葬儀場へ向かいます。
葬儀場へ着くと真っ先にお姉ちゃんの元へ。
〝お姉ちゃん頑張ったね〟
心の中でそう言いました。
病院にいる時に比べ、白目が黄ばんでました。
葬儀の準備の時の記憶は曖昧で、強く覚えてることと言えば納棺式です。
〝洗体湯かん〟(専用の浴槽やシャワーを使って、身体や髪の毛まで、すべて洗い清める)をし〝死化粧〟を施すのですが化粧は妹である私が担当しました。
一般的には納棺師の方が行ってくれるのですが、父親の「以前のみっちゃんでいて欲しい」という要望でそうすることに決めました。
事故でボロボロになった姿の姉を、最後に綺麗にしてあげれて良かったと思ってます。
今思うととても貴重な体験ですね。
全ての準備が整いました。
姉が事故に遭った時に比べ3日しか経過していないのに家族全員すごくやつれたような気がします。
生前、私と姉は仲が良かっただけに凄く辛い体験でした。
次回に続きます。
最後まで見てくださると嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?