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それは突然に

社会人一年目の冬、それは突然訪れた。


ある日のこと、仕事を終えいつも通り夕食を済ませ就寝した。その日は何だか嫌な夢を見たのを今でも覚えています。

それは、次女が交通事故に遭う夢でした。

一つ前の自己紹介文を読んでくださった方はもう知ってると思いますが、実は私にはもう1人姉がいました。

長女は先天性心疾患、生まれつき心臓に病気を持っていました。

長女についてはまた別な時に紹介したいと思います。

さて、次女の夢について話を戻します。

その日見た夢は確か…

次女が交通事故に遭い、自宅の固定電話に警察から連絡が入る。その後、慌てた両親から「お姉ちゃんが事故に遭った…」というような内容。


とってもリアルで、心臓がバクバクして起きたのを今でも覚えてます。

あぁ…嫌な夢…。

その時でした。

急に部屋の襖が開きビックリして目をやると、そこには母親が立ってました。


「ゆっちゃん…起きてたの?」

時刻は夜中、0時か1時代だった気がします。

「…うん」

母親がこんな時間に部屋に…さっきの夢のこともあり胸騒ぎがします。

そして告げられます。

「あのね、お姉ちゃんが事故に遭ったって」


「…ぇ?」

鼓動が早まり小さい声しか出ませんでした。

今から搬送された病院へ行くというので私も急いで準備します。

搬送先は小樽だった為、自宅からは少し距離があり高速で行くことに。

行きの車内では会話が無く、夜だったこともあり凄く静かで、心臓の音だけがうるさく鳴り響いてました。

〝事故に遭った〟ってどれくらいの怪我なの?意識はあるの?こんなことばかり考えてました。



しばらくしてから病院へ着きました。
うちら以外誰もいません。

椅子へ座り待っている間、遂に涙がこぼれ落ちてしまいます。母親に「ゆっちゃん大丈夫かい」と言われ、横から抱きしめられる形で腕をさすられました。

その後も、ただ泣くことしか出来ず時間だけが過ぎていきました。

途中から知らない女性も同じ空間に居たので、別な被害者の御家族だと思います。

朝方になり、ようやく医者に案内されます。


まだまだ長くなるので、続きはまた次回の投稿で。

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