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OLYMPUS E-520 レンズキットを、2024年に今さら購入したのでレビュー。

カメラを新調(?)した。

今回購入したカメラはタイトルにある通り、OLYMPUS E-520という機種である。

2008年に発売され、今ではディスコンとなってしまったフォーサーズ規格のカメラを購入した。

LYPプレミアムのキャンペーンで、ヤフーショッピングで使える3,000円オフクーポンや4,000円分のPayPayポイント付与などの勢いに乗って、今回のカメラ購入に至った。

クーポンやポイント付与のおかげで、実質4,000円ぐらいで購入できたことになる。安い。

OLYMPUS E-520のレンズキットをヤフーショッピングで探していると、どこのショップも大体2万円〜3万円ぐらいで出品している感じ。

さすがにディスコン規格のカメラを3万円も出して買うのはキツイと思っていたところ、レンズキットで1万円ちょっとで出品しているショップがあったので購入に至った。

なお、箱、取説なし。付属品は充電器のみでストラップもなしという潔いスタイル。

今さらこんな化石のようなカメラに興味がある人がいるかはわからないけど、令和の時代にこのカメラを購入した私なりのレビューを書いておこうと思う。

OLYMPUS E520ってこんなカメラ。

OLYMPUS E520ってこんなカメラ。


OLYMPUS E520ってこんなカメラ。


  • 発売日:2008年5月

  • センサーサイズ:4/3型 LiveMOSセンサー(フォーサーズ)

  • 総画素数:約1,180万画素

  • 背面液晶:固定型

  • 記録メディア:CFカード

  • 重量(ボディのみ):約475g


ざっと書き出すとこんな感じ。なんと、2024年現在では16年も前のカメラになる。

測距点は3点しかなく、AFはハッキリ言って遅い。背面液晶は古いカメラにしてはそれなりの大きさはあるけど、画像が粗くて撮った写真の確認をするには不足感は否めないし、チルトもバリアングルもしない固定型。

重量はボディのみで475g、キットレンズであるZUIKO DIGITAL 14−42mmが約190gなので、レンズ装着時は約670gというなかなかの重量感になる。

おまけに記録メディアがCFカードというやつで、このカメラを購入する前にあれこれ調べてるときに、CFカードの存在を初めて知った。SDカードですらないなんて……。

まあ一言で言うならば化石のようなカメラである。

ではなぜそんなカメラを購入したのか、その理由については次の項目で。

OLYMPUS E520を今さら購入した理由。

OLYMPUS E-520という化石のようなカメラを、2024年、令和の時代になぜ購入したのか。

理由は2つ。

  1. Nikon D5300が妻のもとに帰るときがきた

  2. 3つの選択肢の中から直感的に惹かれた

上記がOLYMPUS E-520を購入した理由。

これだけではなんのこっちゃだと思うので、掘り下げていく。

①Nikon D5300が妻のもとに帰るときがきた

OLYMPUS E-520を購入する前は、Nikon D5300というカメラを使っていた。

実はこれ、2年程前に妻にプレゼントしたカメラだったんだけど、その当時の私が使っていたのはFUJIFILM X-A5というミラーレスカメラ。

どうしてもファインダーを覗きながら撮影がしたいという思いがむくむくと高まり、さらに、Nikon D5300ではカスタムピクチャーコントロールという機能が使えることを知り、FUJIFILMのフィルムシュミレーション的な感じで使えるというのが決め手となってFUJIFILM X-A5を手放した。

それから、なし崩し的に妻にプレゼントしたはずのカメラを私が使い続けていたんだけど、最近また妻の写欲が湧いてきたらしく、妻にカメラを返すことになった。

冒頭にも書いた通り、ヤフーショッピングで使えるお得なクーポンがあれこれと発行されたので、これを機に私のカメラを買ってNikon D5300を完全に妻に返すという流れ。

②3つの選択肢の中から直感的に惹かれた

カメラを買うにあたって、予算的に絞り込まれたのが下記の3つ。

  • Nikon D70

  • Canon EOS kiss Digital X

  • OLYMPUS E-520

世代的にはちょうど同じぐらいの機種たち。

GANREFPHOTOHITOなどの写真共有サイトで、この3つで撮られた写真をたくさん見た。

かなり迷ったんだけど、その中でも直感的に惹かれたのがOLYMPUS E-520だった。

こればっかりは直感的なものなので、どうしてこのカメラが良いのかという具体的な理由を言語化するのが難しいんだけど、NikonやCanonのセンサーサイズがAPS-Cに対して、OLYMPUSはフォーサーズという少し小さいセンサーサイズ。

X(旧Twitter)では、度々センサーサイズ論争が開催されるけど、フォーサーズは最早ディスコン規格なので、その中にすら入れてもらえないマウントである。

そんなカメラで撮られた写真には、私を惹きつける魅力があった。

まあ低予算でカメラ趣味を楽しみたい私にとっては、これ以上フォーサーズ規格の新しいレンズが出ることがないとハッキリわかってることが逆に良いのかもしれない。

買えもしないくせに、新しいレンズを次から次に目移りしながら探してしまうようになると、結局写真を楽しみたいのかカメラを楽しみたいのかよくわからなくなってしまうわけで。

OLYMPUS E-520の写真サイズ設定がめちゃくちゃ刺さった。

まだそれほど使い込んでるわけではないんだけど、カメラの設定をあれこれと触っていて私の琴線に触れた機能がある。

OLYMPUS E-520では、写真の画質だけではなく、サイズも細かく設定できることがわかった。

S〜Lサイズ、圧縮率はBasic、Normal、Fine、Super Fineの4種類から組み合わせて、必要に応じて使い分けることができる。

さらにすごいのがピクセルサイズの設定もできること。

  • Mサイズ:3200×2400、2560×1920、1600×1200

  • Sサイズ:1280×960、1024×768、640×480

私はブログ掲載がメインなので、Sサイズの1280×960に設定して使っている。

ブログに写真を掲載する際の圧縮作業が軽減されるのは嬉しいし、必要以上に大きいサイズのデータで容量を圧迫しなくなるのも嬉しい。

OLYMPUS E-520で撮った写真。

OLYMPUS E-520で撮った写真。
OLYMPUS E-520で撮った写真。

「オリンパスブルー」などと呼ばれるように、OLYMPUSのカメラの青色は評判が良いらしい。

何がオリンパスブルーの正解なのかはイマイチわからないけど、上2つの写真の空の青色はすごく気に入っている。

OLYMPUS E-520で撮った写真。
OLYMPUS E-520で撮った写真。

フォーサーズ、マイクロフォーサーズはボケが弱いって何の話?

良い感じにボケてるうえに、ピント面の葉っぱには立体感があってめちゃくちゃ良い写りをしてる。好き。

OLYMPUS E-520で撮った写真。

これ、かなりの解像感ではないだろうか。

レンズはキットレンズのZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6で撮ってる。

木の肌の凹凸とか質感がここまでしっかり描写できるとは…。

かなり寄れるし、ここまで解像してくれるなんて期待値以上の写りで驚愕している。

OLYMPUS E-520で撮った写真。
OLYMPUS E-520で撮った写真。

上2枚はどちらも同じ時間帯に撮ったけど、ホワイトバランスを変えて撮った。

これもまたドアパネルのシボ感が潰れずにしっかり表現されているのがすごい。

上はホワイトバランスオートで、下は何だろ。忘れたけど黒の色味的には上の方が好き。

OLYMPUS E-520で撮った写真。

室内、しかも朝方の薄暗い部屋で撮った。

さすがに暗所での撮影はAFは迷いまくるし、バチッとハマらないと手ブレがきつい。OLYMPUS E-520ご自慢の手ぶれ補正も暗所ではどうにもならないっぽい。

とはいえ、上の写真は薄暗い中でよく撮れてると思う。

OLYMPUS E-520で撮った写真。

逆光も意外といける。

フォーサーズは黒潰れしやすいなんて聞いたけど、全然そんなことなく、しっかり粘ってる。

ここに掲載した写真はすべてjpeg撮って出しなんだけど、RAWで撮ってしっかり現像すれば令和の時代でも現役でいけるカメラなのではないかと思わされる描写をしている。

あと子どもの写真も撮ってみてここには載せられないけど肌の色とかもすごく自然で良かった。

あとがき

OLYMPUS E-520 レンズキットを、2024年に今さら購入したのでレビュー。

2008年に発売されたカメラを、2024年の令和の時代に購入するなんて馬鹿げてると思う人もいるかもしれない。

そりゃ買えるなら新しいカメラを買いたいわけだけども、最新のカメラはとにかく高い。

低収入お小遣い制サラリーマンの私には、とてもじゃないけど今どきのカメラ機材を追いかけられるような財力はない。

それでもカメラ趣味を楽しみたいとなると、こういった何世代も前の中古カメラに手を出さざるを得ないわけで。

サクッと手軽にキレイな写真を撮るなら、今はもうスマホでも充分過ぎるほどなんだけど、やっぱりスマホで撮る写真と写真機で撮る写真では撮影体験の段階から楽しみがちがう。

ファインダーを覗きながらあれこれと構図や設定を考えて撮ってる瞬間が楽しいのである。

中古カメラにはもちろんリスクが付き物だけど、とはいえ1万円程度で一眼レフを楽しめるならコスパ的には良いんじゃないかな。

OLYMPUS E-520という新たな相棒を手に入れたので、カメラを持ち出していろんな景色を切り取りに行こうと思う。

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