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KZ ZAXレビュー。もうモニターイヤホンこれでよくね?ってなった。

2021年12月

KZ ZAXイヤホンを買った。
所謂「中華イヤホン」ってやつ。安くて良い。昔は安かろう悪かろうが世の常だったものの、今は安くて良いものがある。そりゃちょっとの予備知識と経験は必要だろうけど、それがあれば数多の安い品物の中から良いものを探せるようになる。俺にとってその中のひとつがこれだ。

KZというメーカー、もとより中華イヤホンというジャンルを知ったのは4年前。友達のバンドマンからこの言葉が飛び出してきて何だそれはと、これまでSONYだAKGだSHUREだとかが良いイヤホンの代表的なメーカーという知識で音楽を聴いて弾いてきた俺にとって、全く聞き馴染みのないKZという名前が新鮮だった。

詳しく聞けば「型式の当たり外れやリケーブル必須なモノがあるが、レビューを参考にとりあえず買ってみて損はない」とのことで、早速買った。最初に買ったのは冒頭のZAXじゃなくて、もう少し値段が安いZSTってのを買って、宅録やスタジオリハのモニターイヤホンとして使っていたんだけど、その時も必要十分な音質で買ってよかったと思っていた。

で、そのイヤホンを3年くらい使って、そろそろ新しいイヤホンが欲しいなと思い調べていると、この3年でKZが更に良くなっている!という情報を手に入れた。リモートワーク推奨の時勢的にもイヤホンの需要は爆上がりしているだろうし、それによってガジェットに対する国民的関心が増えている中で、メーカーが進歩しないわけがない。
そしてその進歩を是非とも体感したい!と言う事で、冒頭のZAXを買った。と言うワケだ。


ちなみに、レビューでちょいちょい言われてる「開封直後ものすごく臭い」ってのは感じなかった。運が良かったんだと思う。
同時に「イヤーピース交換はほぼ必須」というレビューも参考に、Finalのイヤーピースも買った。写真を見ればわかると思うけど、これは結局別のものに変えた。

肝心の音のレビューなんだけど。ZSTと比べて遥かに音がデカい。と言うより、音圧がある。という表現の方が適切かも知れない。ZSTの感覚で音量いじったらすげえ音デカくてビックリした。
とはいえウルサいという感じでもなく、しっかりとどの音域も過不足なく出てきている印象。特に中高音域の固いポイントはZSTでは若干強すぎて聴き疲れしていたものの、そこがマイルドというかピークが自然になったというか、かなり聴きやすくなって長時間着けてモニタリングしてもZSTより疲労感が激減した。相対的に低音が出ている気もしたが、そこも出過ぎているわけでもなく、ベーシストである俺からすればなかなか気持ちのいい出方をしてくれていた。ただ、このロー感が嫌いな人はいるかも知れない。

そもそも、これを買った目的が家でベースを弾くときのモニタリングだから、自分の弾く音がレコーディングスタジオで用いられるモニターヘッドホンや、果てはベースアンプの音にそれだけ肉迫しているか。これが結構重要だった。
以前に買ったZSTは、そこが若干クリア出来ていなかったというか、前述した中高音域のカチカチ感が結構耳障りで、ミックスする時はそれ前提で音を作る必要があった。でもそれ前提で音を作るくらいならあらかじめ音は別のモニターヘッドホンで決めておいて、録音時のモニターでのみZSTを使う。という場面もあった。

いやいや、そのままそのヘッドホン使えよ!って思うかも知れないけど、俺は所謂耳全体を覆うような大きいヘッドホンはあんまり好きじゃなくて、あの装着感ゆえに演奏中のテンションがコントロールされる感じがして、出来ればインイヤーのちっちゃいやつを演奏中は使いたいのだ。
それで試しに買ったZSTを3年ほど使って、価格の安さから「まあこんなもんか」と割り切って使っていたんだけど、今回買ったZAXはその概念を大きく良い方向に塗り替えてくれた。

ものすごく演奏が楽で、楽しくなったのだ。他のヘッドホンやスピーカーとも大きな音質の差はなく、それと割り切らなくても十分に使えたからだ。この気持ちの差は思ったよりもデカくて、最近はいろんなハイエンドモニターヘッドホンを借りて試せる機会も多かったんだけど、それと比べてもこの価格で十分に勝負ができるくらいのクオリティには仕上がっていると思う。

とはいえ、より良いイヤホンは予算を上げれば当然それなりの高音質で聴き疲れのないものがあるんだろうけど、5000円台(購入当時)でここまでいいものが買える。という事実は発信すべきだ。そう思いこれを書いている。
難点を言うのであれば、もしかしたらハズレの個体に当たる可能性があるをということ。ひょっとしたら、ZSTはハズレだったのかも知れない。ハコも臭いのがあるとか、ところどころ中華なクオリティがレビューを見る限りあるようだ。ただ、俺は特にそういった残念ポイントには出会っていない。

ていうか、もう「中華クオリティ」なんてあって無いようなものなんだろう。安かろう悪かろうとは言うが、近年はその「悪かろう」の最低水準が上がってきているんだとも思う。その上であまりにも…なモノはイヤホンに限らずあるだろうけど、それらはレビューが淘汰してくれる。サクラがーとか高評価レビューでクーポンがーとか言い出したらキリがないかも知れないけど、そういう目利きのようなものは現代を生きる上で最低限の知識だと思うし、その知識に基づいて良いモノは良いと発信する事は悪くないと思うし、これを読んだあなたも決して鵜呑みにせずイチ人間の感想として参考にする程度にしてもらえたらなと思う。

その上で、このKZ ZAXは「良かった」と言える。
結構新しいモデルが頻繁に出続けてるメーカーだから、もう生産完了なのかも知れない。そして6月10日現在Amazonの商品ページはなんか分からんけど値段が自分が買った時と1000円くらい上がってたから、買うなら上手いこと安い時期を狙うのがいいと思う。
意外と侮れないよ、中華イヤホン。ていうか確かあれだよね、キングヌーか誰かがMVで着けてたのが一時期話題になってたよね。もうわざわざ俺が絶賛するまでもねえか。良いモノだもの!とりあえず安いモデルでもみるのもいいんじゃないかな!?(唐突に投げっぱなしな感想でオチていく)


以下、プライベートな音の話

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みゆきさんの内面。ちょっと言いづらい話とか(特定の何かを貶める内容はありません)

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