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最近買った漫画の話。推したいものは、推せる時に推せ!

漫画が大好きなんです。

厳密に言うと「人が蔑ろにされてない漫画」が大好きなんです。

もっと厳密に言うと「登場するキャラが1人もモブにならずそれぞれにドラマが見える物語の漫画」が大好きなんです。

で、先日iPadを新調して、ストレージが256GBに増えたのをいいことに、ここぞとばかりに電子書籍で漫画を買ってます。今回は最近買った漫画を紹介しつつ「推したいものは推せる時に推せるだけ推しておいた方がいい」という話をします。


ワールドトリガー

読めば読むほど面白い。スルメみたいな漫画。まさに「遅効性SF」

集団戦の描写も凄いんだけど、ネームドキャラの一人一人の掘り下げが深くて、誰もが一人の人生の主役として動いているドラマ性が良い。

で、これは個人的に好き嫌いが分かれるんだけど、今やっている隊員同士の模擬戦。これがまた良くて!何が良いかって、これまでそこで戦ってきた相手は味方なわけだ。いずれ真の敵と相対した時には共闘する事がほぼ決定してるわけで、それを考えたらアツくなるよね!

そこに多少キャラ同士の好き嫌いはあれど、敵にはなり得ない。敵はまた別にいるのだから。戦う事において、勧善懲悪が全てではない事をひっそりと教えてくれる素晴らしい作品。

って、色んな人が大絶賛してるのでこれ以上俺がわざわざ言う必要はそんなにない。アニメ化もしてる人気作だし、読んだこと無くて興味あったら是非読んで!


アクタージュ

少年ジャンプが放つ、役者のマンガ。雑誌間違えてない?って思う題材なんだけど、これがジャンプに掲載されてるのがいいよね。よくない?

役者の才能を持った、それ故に(それだけじゃないけど)言っちゃえば「ちょっと足りない」主人公が、その才能を買われて色んな演劇作品を通して成長していく物語なんだけど、俺はこの漫画に哲学を感じるのだ。作中の登場する「自分の定義を増やせ」という言葉には個人的にかなり救われている。

主人公の夜凪ちゃんも、演劇を通して自分の中の演じることの定義を増やしたり日常を送っていく中で「フツーっていっぱいあるんでしょ?」というセリフを放つ。役者という立場だからこそ言えた言葉でもあるけど、これはそのままそれぞれの人間に言えることで、一般的・大多数の人間が普通と思う事も、所詮はそれぞれの普通でしかないということを伝えてくれている。気がする。

いい歳して音楽やってる俺には響く言葉ばっかりで、反面ジャンプの読者層には合ってるとは思えないけど、そこも良い!もし俺が小学生の時にこの漫画があったらどう思うのかなぁ…?


ロマンティック・キラー

ジャンププラスで連載してたガールズラブコメ。連載してた。最近終わった。作者曰く「単行本が売れなくて打ち切り」

非常に申し訳ないんだけど、このマンガを単行本で買ったのは2巻が出てからだった。俺の購入は漫画の延命になっていなかった。そもそも2巻が電子書籍のみの発売の時点で怪しいと思ったんだけど、やっぱりだった。こんな面白い漫画を終わらせてしまったのは紛れもなく俺のせいと言っても過言ではない…(過言)

簡単に言うと、恋愛に興味のない干物系女子高生が、プリキュア妖精みたいな魔法使いに生活の娯楽を質に異性との恋愛を強要され、それに全力で抵抗するというコメディで、少女漫画風の絵柄から時折出てくる劇画タッチだったり超絶不細工な表情だったりと、主人公の杏子ちゃんがひたすらその物語に当てはまらないミスマッチ感や、魔法使いのメタ視点や発言がコミカルさを強めてて面白い。

物語が進むにつれて杏子ちゃんの周りにイケメンが増えてくんだけど、一番のイケメンは杏子ちゃん本人で「恋愛に興味がない」だけで近づいてくる男達とはしっかりと友達としていい関係を築いていき、最終的に男の方が惚れたり一目置いてしまうという流れも良い。実際こんな子現実にいたら間違いなく惚れる。

まだまだ男キャラを投入出来たし、魔法使い側の事情に突っ込む展開も出来たし、面白くなりそうな余地があったのに単行本の売り上げ不振で打ち切られてしまったのが本当に悔やまれる…これを読んでいる人には、タイトルにも書いたが「推したいものは、推せる時に推せ!」という言葉を心から伝えたい。推すタイミングを間違えて不本意に推せなくならないように。


以上。最近買った漫画の話。以下はタイトルに絡めた少しプライベートな話。



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みゆきさんの内面。ちょっと言いづらい話とか(特定の何かを貶める内容はありません)

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