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目指せ!介護の職人~第2話「妄想でいいから・・・と言われたが?」

就労支援訓練「介護福祉科」が2週目に入りました。本格的に「学科」がスタートし、覚えておくべき専門用語や知識が続々登場して四苦八苦しています。「学科」についての話は次回に譲るとして、第2話は「妄想でいいから・・・と言われたが?」のタイトルで書きます。

「介護福祉科」は、ただ単に介護職員初任者研修の資格を得ることだけが目的ではない。ハローワークが指定する就労支援訓練との位置づけだから、訓練の目的は「就職」なのだ。したがって、訓練時間外に個別のキャリアカウンセリングも受ける。

私は、受講初日にカウンセリングを受けた。理由は「一番前の席に座っていたから」というだけである。カウンセラー(講師の先生)から「どんな仕事をしたいのか」と聞かれたので、ハローワークで相談員に話しているのと同じ内容を説明した。

同じ内容というのは、「年齢的にも若い世代と同じようはハードワークは難しい」「長年、正規で働いてきたので、パートとして勤めたい」等々の条件面のことだった。すると、カウンセラーから「そういうものは一度全て取り払い、どんな仕事をしたいのかを語って下さい」と言われた。

その際に、添えられた言葉が「妄想でいいから・・・」だった。初日のオリエンテーションを受けたばかりで、介護職について全くイメージを持てておらず、いきなり「妄想」と言われても困惑するばかり。結局、意味が分からないまま帰宅する羽目になったのだ(苦笑)

その後、自分なりに「妄想」の意味を考え、「学生時代のように初心に戻ってみよう」と解釈した。あの頃の就職活動は「自分がどんな職種に就き、どんな仕事をしたいのか」との視点が全てだった。待遇や条件面は、あくまでも付帯的なものに過ぎなかったと振り返る。

訓練の目的は「就職」でも、カウンセラーが求める最終目的は「介護職として長く働いてもらうこと」なのだ。その動機付けをしてもらったのだなと思い、それからは日々、利用者さんを相手に介護の仕事をする自分の将来像を、ひたすら「妄想」しているのである(笑) (つづく)

※カット写真は、旅先のお気に入り風景を適当に選んでいます。介護職とは関係ありません(笑) このコラムはブログとnote共通です


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