見出し画像

新人投資家の戯れ言~その4「リターンとリスク」

資産運用をする者にとって、運用益にあたる「リターン」を目指すのは当然のことですが、株式や投資信託をやっていれば、常にリターンの恩恵を受けられるというわけではありません。

資産運用の世界で、リターンと表裏一体として使われる言葉が「リスク」です。資産運用で言うリスクとは「リターンの変動(振れ幅)の大きさ」のことを指し、決してマイナスの意味ばかりではないのです。

例えば2020年~21年2月の間では、新型コロナウイルス感染拡大に伴う経済状況悪化の懸念から、20年前半は急激な落ち込みがありました。すなわち「リスクが下へと振れていった」のです。

投資家が所有する株式や投資信託の価額も下落し、いわゆる「含み損」が出た方も多かったと思われます。「これ以上、損しないように」と売りに出すのか、我慢して上昇に転じるのを待つのか、思案のしどころでした。

ところが、20年後半には株価がぐんぐんと回復し、21年になって日経平均株価が久しぶりに3万円台を超え、いわゆる「リスクが上に振れる」ようになってきました。一転して「含み益」が出る状況となったのです。

この1年は極端な動きだったかもしれませんが、市場は常に上がったり、下がったりを繰り返しています。リスクの下振れは怖いですが、怖がっていてはリターンを狙っていくことはできません。

社会や経済情勢の変化によって、具体的となって現れるリスクには様々なものがあります。次回は、どんなリスクがあるのかについて考えてみたいと思います(つづく)

noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!