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私だけの特捜最前線→1「愛の十字架~記念すべき第1話」

昭和の刑事ドラマの最高傑作の一つ「特捜最前線」がマイブームになり、DVD化されている全巻を集めました。いろいろな思いを持ちながら、ドラマを楽しませていただいています。

noteで新たに「私だけの特捜最前線」というコラムを設け、ドラマのストーリーなどを紹介しながら、特捜最前線について語りたいと思います。タイトルは挿入歌「私だけの十字架」から頂戴しました(笑)

なお、ブログでは「特捜最前線」の思い出を振り返っています

※このコラムはネタバレがあります

特捜最前線は1977(昭和52)年に第1話「愛の十字架」が放送されました。警視庁に新設された「特命捜査課」を舞台にした刑事たちの群像劇で、神代課長以下、5人の刑事が配属されています。

第1話は、定年目前の老刑事が「再就職先の斡旋を条件に暴力団と癒着している」との情報を元に、特命捜査課が捜査に乗り出したという話。老刑事は神代の先輩で、刑事の何たるかを教えてくれた恩人でした。

神代は部下たちに「私に対する余計な斟酌はするな」と厳命し、徹底した捜査を指示します。その一方で、老刑事を懲戒処分から救うため、自らの辞表を携えて上層部との折衝にあたっていたのです。

神代らの捜査が、結果として老刑事の再就職を台無しにし、さらに暴力団関係者により、老刑事は重傷を負ってしまいます。エスカレートしていく暴力団に対し、特命捜査課は敢然と立ち向かい、最後は一網打尽にしました。

老刑事はけがのため、定年退職前の職場復帰はかないません。辞表を神代に託したのですが、神代は「ご自分で渡してください」と破り捨ててしまいます。温情溢れる思いやりに、老刑事夫婦は涙するのでした。

後の特捜最前線が「警察の不正や癒着を徹底して暴く」という姿勢を貫いたことを考えれば、この話は「身内に甘い」と言われても仕方ありません。まだ、方向性が固まっていない初期ならではの話ともいえます。

ただ、二谷英明さん演じる「課長像」については、捜査に対して冷徹ともいえる姿勢を示し、部下に厳しく指示を与えるというキャラクターを印象付けてくれました。これは最後まで変わることがありません。

桜井刑事(藤岡弘、さん)のヘリコプターによる空中捜査や暴力団とのカーチェイスなど、ハードアクションも見られます。また、幹部役の志賀勝さんの極道ぶりもなかなかの見どころと言えるでしょう。

★余談です。各刑事の配役と、初登場時の俳優さんの年齢を調べてみました(Wikipediaなので正確かどうかは不明です)敬称略

二谷 英明(神代恭介課長、警視正)47歳 第1回~
藤岡 弘、(桜井哲夫刑事、警部→警部補)31歳 第1回~
大滝 秀治(船村一平刑事、警部補)52歳 第1回~
西田 敏行(高杉陽三刑事、巡査部長)30歳 第1回~
誠  直也(吉野竜次刑事、巡査→巡査部長)29歳 第1回~
荒木しげる(津上明刑事、巡査)28歳 第1回~
横光 克彦(紅林甚一刑事、警部補)35歳 第52回~
本郷功次郎(橘剛刑事、警部)40歳 第53回~
桜木 健一(滝二郎刑事、巡査)31歳 第108回~
関谷ますみ(高杉幹子婦警、巡査)24歳 第109回~
夏  夕介(叶旬一刑事、警部補)29歳 第148回~

※番組後期の刑事は省略させていただきます(スミマセン)

noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!