秋場所千秋楽の件、それから白鵬~ブログ転載コラム
大相撲秋場所が幕を閉じ、新横綱の照ノ富士が堂々の優勝を果たしました。大関以下とは力量ばかりでなく、相撲に対する姿勢、精神的なものも含め、圧倒的な差がついており、けがさえなければ当面は照ノ富士時代が続くでしょう。
さて、千秋楽の割りについてですが、これは正直ガッカリしました。番付最上位の者が結びを取るというのが慣例とはいえ、14日目までメチャクチャなほど割りを崩しまくっていたのに、肝心の千秋楽で「照ノ富士-妙義龍」を組まなかったのは合点がいきません。
大関同士の対戦が残っていたので、千秋楽結び前に組むことはできました。御嶽海の対戦相手には、勝ち越しのかかる宝富士、好調の遠藤、さらに宇良を抜擢する、などとバリエーションがあったはずです。しかし、見事なまでにオーソドックスな割りになりました。
この件については、解説者の北の富士勝昭さんもコラムで批判されています。過去には番付最上位で唯一の大関戦(横綱は休場で不在)を崩してまで、平幕を当てた例(貴景勝-徳勝龍)もあったので、今回も割りが崩せなかったわけではなかったはずです!
不満残る千秋楽の割り方…審判部はメンツを気にして、何の意味も持たない取組を作った【北の富士コラム】by中スポ
最近では、終盤に横綱大関戦などの割りを崩すことが多くなりました。かつては「異例」と表現されるほど、滅多にないことだったのです。それだけ、大関陣がふがいないということなのでしょう。今場所も二人の大関は全く見せ場なしに終わってしまいました。
照ノ富士については立派の一言に尽きますし、インタビューでも「一生懸命」という言葉を何度も使い、真摯に土俵に向かっている姿勢を示してくれました。長野県出身で期待している御嶽海は、三役を守るのが精いっぱいの成績しか残せなくなっていますね。
今朝、「横綱白鵬が現役引退の意向」という大ニュースが飛び込んできましたが、この件については正式発表後に書きたいと思います。
※ブログ「気まぐれトーク」と共通コラムです
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