東京五輪を私なりに評価してみた～ブログ転載コラム

東京五輪がやっと終わりました。無関心を貫くためアスリートを応援できず、私にとって辛い２週間でしたが、多くの国民はアスリートの活躍に勇気づけられたでしょう。アスリートの皆さんには「お疲れさまでした」の言葉をかけたいと思います。

また、大会期間中に選手村から目立ったパンデミックを引き起こすことなく、日本選手から感染者を出さなかったことは、スタッフやボランティアの方々の努力のたまものだと思っています。警備にあたった警察などの関係者も含め、心から感謝いたします。

そのうえで東京五輪に対し、辛辣な評価を下さねばなりません！

菅首相、丸川担当大臣、橋本組織委員会会長は「安心安全の大会」を掲げていました。そのために無観客にしたほどです。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大は、かつてないほどに急増し、首都圏では医療崩壊が現実味を帯びてきてしまいました。

単に人出が増えた減った、だけの問題ではありません。人々が「五輪をやっているなら・・・」と思い、コロナ前の日常生活をしようとする気持ちはよく分かります。また、一生に一度の機会なので五輪の雰囲気を味わいたいと、会場周辺に行った気持ちも理解できます。

これでは、いくら自粛を呼び掛けても「聞く耳を持たない」のは当然でしょう。もちろん、感染を恐れている大部分の国民は、政府の意向とは関係なく、自らの力で感染対策を徹底しています。私自身も「自主的緊急事態宣言」を継続中で、抑制した日々を送っているのです。

菅首相らの「安心安全の大会」は、スローガンなどではなく、開催の「絶対条件」だったはずです。しかし、結果として感染の急拡大を引き起こし、国民の安心安全は脅かされています。菅首相や小池都知事が、いくら言い訳をしても事実は事実なのです。

アスリートやスタッフには敬意を表したうえで、私の評価を下します。
東京五輪の開催は「大失敗」だった！！！

「安心安全」と言いながら、大会期間中あまりにも無策過ぎました。「テレビで観戦」以外に、ろくな呼びかけもせず、思い切った人流抑止策も経済対策もしません。それほど無策なら、東京五輪を中止（もしくは延期）すべきだったと、思わざるをえません。

アスリートの中には、人生の集大成として命懸けで試合に臨んだ人もいました。それに比べ、菅首相や小池都知事には政治生命を懸けて感染予防に立ち向かうという姿が全く見られませんでした。だから「大失敗」という評価しかできないのです。

IOCの傲慢な振る舞い、アスリートファーストとは思えない運営、手のひら返しのようなマスコミ報道、人様の金メダルにかじりついた河村名古屋市長・・・それぞれにも憤りを感じ、言いたいことはたくさんありますが、長くなるのでやめておきます。

『東京五輪を私なりに評価してみた』