見出し画像

東日本大震災を忘れない~語り部タクシー乗車体験記

東日本大震災から10年目を迎えようとしています。ずっと以前から今年こそ被災地を訪ねてみようと計画していたのですが、新型コロナウイルスにより断念させられ、非常に残念でなりません。

震災から3年目の2014年に仙台市と名取市を訪ね、「語り部タクシー」を利用して被災地を視察しました。その時のレポートをホームページに掲載させていただいています。

長文になるので、興味のある方は下記のリンク先のページをご覧いただければと思いますが、その中でも印象に残ったところについて、抜粋引用して紹介いたします。

利用した「語り部タクシー」は、仙台市内の蒲生地区と荒浜地区を巡るコースでした。いずれも海岸沿いにある集落ですが、大津波によって壊滅的な被害を受けていました。

ドライバーのSさんは最初に、地元住民が建てた慰霊塔に案内した。まずはここで手を合わせてほしいとのことである。

「語り部タクシー」は単なる観光ガイドとは違います。被災者に思いを寄せることが何よりも大切です。慰霊をしてから、壮絶な被害の現場を見せてもらうことになりました。

震災前は住宅が建ち並ぶ地域だった。今は小学校を除くと建物はまったくない。表現するならば「まちが消えた」としか言いようがない。

荒浜地区は仙台市内指折りの海水浴場があり、震災前の写真も見せていただきました。しかし、現実に私が見ている光景はまるで原野・・・思わずつぶやいた言葉が「まちが消えた」だったのです。

蒲生、荒浜の2地区を案内してもらい、改めて震災の津波被害の恐ろしさ、そして3年2カ月たっても復興の芽すら見えない状態というのを目の当たりにすることができた。

「被災した建物の撤去が行われただけ」という状況に、とてもショックを受けたことを覚えています。あれから7年、復興はどの程度進んでいるのでしょうか?あるいは進んでいないのでしょうか?

宮城県タクシー協会の語り部タクシーを案内するサイトをリンクしますので、被災地を訪れる方はご利用してみてはいかがでしょう。

※火曜日掲載の「歴史・人物伝」はお休みいたします

noteでは連載コラム、エッセイをほぼ毎日書いています。フリーランスのライターとして活動中ですが、お仕事が・・・ご支援よろしくお願いいたします!