アメリカ滞在記④

 ふと気がつくとあっという間に数日が経っていて、空白が手遅れになる前にブログの更新に手をつけた。この生活は「暮らすように旅をする」を一つの目標に掲げているので、どちらかというとスロウに日々を過ごしている。朝はゆっくりと起きて、日中は外に出る。夜はアパートでのんびり過ごすのがもっぱらの生活リズムだ。つい、あちこち出かけたくなるのだが、なんせこの円安と物価高だ。好き放題に過ごすと瞬く間に予算がすり減っていくだろう。3ヶ月もある。日本にいた時と同じように、たまにの贅沢や遠出を楽しもう。

 前回の記事を書いた翌日は、旧友のGustavoと再びロサンゼルスで再会した。数年前、日本に彼が遊びに来た時に会った以来だ。China TownのFoo-Chow(ラッシュアワーの撮影地になっていたみたい)で中華を食べながら、そういえば一緒に横浜中華街で中華を食べたよね。などとあれこれ話して笑い合った。ちなみにLemon Chikenを注文したのだが、予想に大きく反して、運ばれてきたのは甘いレモン風味ソース付きのチキンカツ的なものだった。決して不味くはなかったが、半分ほどは醤油をかけて食べた事実は否定しない。

素敵なメッセージをありがとう。

 食事の後はLittle Tokyoあたりまで足を伸ばしてダウンタウンを二人で散策した。途中で飲み物を買いに寄ったドンキホーテでは、ほとんどの商品が日本のものだったのだが、基本的に値段が日本の2〜3倍ほどで驚いた。にしてもアメリカで日本語や日本のものを見るのは今だに不思議な感じがする。途中、数回の渡米の中で初めてメトロに乗ったのだが、思っていたより便利そうだなと思った反面、やはり車内の清潔感や治安(路線や時間帯によるみたいだけど)を考えるとどうしてもの時以外は乗ることはないだろうと思った。

 その次の日は、行きたい店リスト上位にあったBurgers Never Say Dieというハンバーガー屋に行きがてら、「Under The Silver Lake」を観て以来ずっと行ってみたかったSilver Lakeエリアを散策した。お目当てだったハンバーガーは一口目でOh my...となるほどの美味さで、これはIn-N-Outと張り合うかもなと一人食べながら考えていた。あの辺りは閑静な落ち着いたエリアという感じで、次回はこの辺りに滞在するのも良いかもと思ってしまうくらい好きな雰囲気だった。途中、露店で買い目をしていたお母さんの傍らにいた3歳くらいの女の子が、通り過ぎる僕に恥ずかしそうに手を振ってくれたのがなんとも可愛くて癒された。

ドット絵が絶妙な可愛さの店の外壁。

 昨日はまたまた食通のホストMarianoのおすすめでLowboyというバー兼レストランへ行った。どうやらSpicy chiken sandwichが美味しいとのことで注文してみると、メニューのVery spicyの文字を舐めていた僕が悪いのだが、チキンはヒーヒーなるくらいの辛いソース絡っていた(味はめちゃくちゃ美味しい)。そして同時にこっちに来てから初めて外でビールを飲んだのだが、キンキンに冷えてグラスに注がれたTecateはロスの、そしてLowboyのクラシックな雰囲気とマッチして見事にやられてしまった(Happy hourで1杯4ドルだったのでたまには良いだろうと2杯飲んだらまあ気持ち良く酔いがまわってしまった)。

爽やかな喉越し。また行きます!

 昨夜は恐らくチキンサンドの辛いソースがヒットしたのだろう、やんわりお腹を下してしまったが、今朝起きたらスッキリしていた。外は暖かそうだったので、ダウンタウン方面にでも行こうと思ったが、週末で混んでそうだったので来週どこか平日に行くことにした。読みかけのALCHEMISTも読み進めたかったので、気になっていた近所のピザ屋、Triple Beam Pizzaでランチを食べ(リピート確定の美味さでした)、週末で穏やかに賑わうEcho Parkのベンチで日光浴をしながら読書を楽しんだ。途中「5分だけ隣座っていいかい?」と声をかけてきた割腹のよいおじいさんの5分を裕に超える昼寝のイビキと、恐らくチップ稼ぎのためだろうか?絶妙にキレのある踊りを披露する小柄なおじさんが自前のスピーカーから何回も流していた江南スタイルがBGMとなっていた。

この雰囲気を出せるのが魅力だよなー。

 日中は暖かくても、陽が傾いてくるとガクッと気温が落ちてくるので、夜は治安の影響もあり一人ではあまり外に出ないのだが、そろそろナイトライフも(変な意味ではなく)楽しみたいところだ。もちろん、ほぼ毎日の寝る前の映画タイムも楽しみだが(NetflixのFear Streetシリーズ面白かったなあ)。さて、明日はどこに行こうか。予定は基本的に未定だ。ではまた次回:-)

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