アメリカ滞在記13

 さて、いよいよ今滞在も残り数日を残すだけとなった。おそらく出国日に空港で、もしくは日本へと向かう機内で書くブログがアメリカ滞在記の最後になるだろう。今日は朝から出かけていたのだが(後述)、残りの期間には特に目立って大きな予定を入れていないので、約3ヶ月の間お世話になった部屋の掃除や、帰り支度、この旅の振り返りなど、ゆっくりとした時間を過ごしたい。もちろん、日本に帰るのは名残惜しい気持ちもあるのだが、会いたい人達や日本でやりたい事、次の旅へのワクワクなど、この旅の終わりをポジティブなものとして捉えていきたいと思う。

 さて先週はラストスパートという意識はさほどなかったものの、もう一度行きたい場所やまだ行けていなかった場所などに焦点を絞って過ごしていた。水曜日はようやく再オープンしたギャラリー、The Boxに行くことができた。決して大きくはない館内は程良い規模感で、大雨の中だったが貸し切り状態で各作品をゆっくりと観ることができた。やはりあの静寂の中で各作品が持つ世界観に没頭できるのは、まるで違う次元に入り込んだかのようでたまらない時間になる。その後はちょうどランチタイムでもあったため、そのほぼ隣にあるWustkucheへ再び行ってきた。予報ではもうすぐ止むはずの雨の終わりを待ちながら、相変わらず美味しすぎるホットドッグを頬張り、やはりここのホットドッグが世界一なんじゃないかなどと大袈裟なことを考えていると、ほぼ予報通りの時間に雨は概ね上がっていた。

この入り口の雰囲気ときたらもう。

 木曜日はもう一回くらい行っとくかと海のほうへ足を伸ばした。まずはSanta Monicaから散策を始め、平日の割に混み合う桟橋は活気で溢れていた。小腹が空いたのと良い匂いに誘われて露店で買ったチュロスは、モチモチの食感と程良く効いたシナモンパウダーで期待以上に美味しかった。そのままVenice Beachまでぶらぶらと歩き(やはり歩くには遠い。笑)せっかく来たから、とやはりスケボーパークに足を運んでしまった。その後帰る前に一息と思いコーヒーを買いに歩いていたところ、良い感じのビンテージの古着屋を発見して入店。店に入ってすぐの場所にかかっていたアロハシャツの絶妙な色合いや柄に一目惚れで即決購入してしまった。そういえば先日は近所のスケボーショップMarriageで奇跡的に復刻した(再販したら絶対に買おうと思っていた)キャップを「一つくらいこの旅の思い出に」と買ったばかりだったのだが、「一つくらい」が「二つ」になってしまったのはご愛嬌ということにしておこう。

思わず自撮りするくらいお気に入り。

 金曜日は、そういえば今滞在でHollywoodの中心エリアには行ってなかったなと思い、特別用事もなかったのだが雰囲気を味わいに足を運んだ。Chinese TheatreまでUberで行き、あのスター達の手形があるエリアに足を踏み入れると、ここに来るのは人生で初だということを思い出した(前回はイベントがあり中には入れなかったのだ)。錚々たるスター達の手形や足形、サインの数々はもはや大ベタだが、自称映画愛好家である僕の気分はしっかりとアガってしまった。やはり特に印象的だったのは、以前から大ファンを公言しているブラピのものだったのは言うまでもない。その後は「やはりもう一回は」と近くのIn-n-outへ。今回はオニオンをグリルドオニオンに変更しいざ実食。もう感想は割愛しよう。

いつか本人に会える日を願って。

 そんな日々が続いたので、昨日は家でゆっくりと過ごし、今日はKelvinとGriffith Parkへハイキングへ。朝から快晴で気温も暖かくなりそうだったので、意気揚々と今滞在でわずか数回目(それくらい寒い日が多かった)の登場となったハーフパンツを履き意気揚々と外に出ると、朝10時前ではまだまあまあ寒かった。が、どうせ運動するし昼頃には気温も上がって丁度良くなるだろうと見込み出発した(その読みが当たって本当に良かった)。そして肝心のハイキングだが、今日は前回とは違うハリウッドサインが一番近くで見える?コースを歩くことに。そして、途中広範囲に散布された馬の糞(馬に乗れるプランがあるみたい)を踏まないように気をつけながら、アップダウンや平地を抜けて観た人生で一番大きなハリウッドサインは格別だった。往復2時間程のトレイルだったのだが、彼と相変わらず多岐に渡る興味深いトピックの数々について話しながら歩くと、下山まではあっという間に感じた。

日曜日だからか駐車場は満車だった。
絶好のハイキング日和に感謝。
裏から見れるコースもあるみたい。

 その後はコリアタウンまで向かい、ランチがてらピザを食べに。食後はKelvinの提案でボバを飲みに、近くのMr. Bobaへ。日本でもほとんど行かないため、かなり久々に飲んだタピオカドリンクだったが、ハイキング後の程良く疲労した体に甘さが染み渡った。最後はアパートまで送ってもらい、日本での再会を願って名残惜しさの中別れた。そして今はソファで戯れてくる猫達に癒されながらブログを書いている。今晩は昼の残りのピザと冷蔵庫にあと一本残ったビールで晩酌することにしよう。それではまた次回:-)

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