アメリカ滞在記⑦

 そういえば飛行機を降りた瞬間から一度もマスクをしてないなと最近気が付いた。もちろん必要ないと言えばまだまだそんな状況下ではないことはわかっているのだが、環境に甘えてしまっている事実は否めない。ちなみに、そのあたりはいわゆる「お国柄」だったり、その国の文化的背景などもある問題だから、あれこれと良い悪いなど正解を導き出そうとするのはナンセンスだろう。

 昨日は渡米前から長らくメッセージのやり取りをしていたRomalisとようやく対面で会うことができた。予想よりも背が高かったことには少し驚いたが、陽気な性格はなんとなくイメージ通りだった。わざわざSan Diegoから出てきてくれたには申し訳なさを感じたが「全然平気だよ」という言葉に少し救われた。この日の待ち合わせ場所としたEcho Parkをぐるりと歩きながら、少しお互いのことを話した後は、平日の昼間からやや混み合うフリーウェイを抜けて海沿いへ。意外にも今滞在で初のロサンゼルスのビーチの雰囲気はやはり格別だった。あれこれと話しながらSanta MonicaやVeniceをぶらりとした後は、近くにあったMenotti’sというコーヒー屋へ。たまたま入ったものの後から有名みたいだと聞いた店内はビーチ沿いに良く合う雰囲気で、特に昨日は熱く感じた陽射しの下で飲むアイスラテは極上だった。

まだ後ろに長い列ができていた。

 何処か行きたいところはないかとのRomailsの提案に真っ先に浮かんだVenice beach skateparkに着くと「ああやっぱりこの場所が好きだ」とシンプルだがそれは以上ない感情が押し寄せた。パークの雰囲気はもちろんだが、和気藹々とするスケーター達や周りのオーディエンス、彼らの話す声や歓声、デッキやウィールががランプに当たる音も、そしてまだ少し冷たい乾いた風もとても心地良く感じた。「実はinstagramを始めたばかりなんだ」と言うRomailsもスケーター達が滑る様子をポストすることができてご満悦の様子だった。その後は再び混み合うフリーウェイを抜けて帰路に。Romailsは春に日本へ旅行に来るということで、日本での再会も願いつつ再びSan Diegoに戻る彼を見送った(帰りも送ってくれてありがとう)。

時間を忘れられる場所のひとつだ。

 今日は少しゆっくり過ごそうかとも思っていたが、なんとなく気になっていたOriginal Tommy’sにハンバーガーを食べに行ってきた。彼らの代名詞でもあるチリチーズバーガーはもちろん間違いなかったのだが、クラシックな店の雰囲気や、みんながお気持ち程度に、しかし食事するには十分である絶妙なサイズのカウンターに向かって立ち食いをする感じがまた良かった。その後は近くにあったMacArther Parkに行き、食べきれず残ってしまったフレンチフライを鳥達に見つめられながら食べた。ここにもまた大きな池と噴水があって雰囲気も悪くなかったが、やはりEcho Parkのあの雰囲気を知っていると格差を感じてしまう。また、あたりは少し栄えていて、露店(怪しげな店もあったが)がずいぶん長く立ち並ぶ通りもあった。今度またゆっくり行ってみよう。

そもそもメインはドライブインみたい。

 前回はTHE BEARがすごく良かったと書いたが、その後文句なしに最後までバッチリ面白かった。そして次は何を観ようかと考えた末、最近は前から気になっていたNORMAL PEOPLEというドラマを観ている。ヨーロッパが舞台のいわゆる恋愛ものなのだが、全体の雰囲気がとにかく美しい。主演うちの一人であるDaisy Edgar Jonesの魅力も圧倒的だ。メインキャストの二人が愛を営むシーンも多々あるのだが、これもまたいやらしさなど全く感じさせないほど美しく撮られている。そして登場人物達の人間味が時にはヒリヒリと痛い程に感じられるのも見どころだ。あと数話、終わってしまうのがもったいない。さてさて、どんな結末になるのか気になるところだ。

ちなみに原作は小説とのこと。

 なんだかんだでロサンゼルスに来てから1ヶ月になろうとしている。少しでも色々な面で成長して日本に帰れるよう引き続き精進していこう:-)

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