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#私と世界のさしすせそ ~感想戦~(あとがき)

 気分的にタメ口でいきます。
 完走したよー。いえーい。いつかnoteかどこかに掲載する予定です。

 ↓のツイートのリプ欄にまとめてあるのでよければ。


 イメージソング:『ANTI SOCIAL PRINCESS(歌唱・作詞:大森靖子/作曲:K2-Dee/編曲:大久保薫)』。

 2021年度に短編集をみっつ出して、『GOOFY PRETTY BOYFRIEND』では日常の裏側で起こる奇妙な事件や病気や異常状況・非常事態とそれに振り回されたり対応する立場にあったりする人たちの話を語り、『少年大殺界』では恋愛感情というものが持つ救済にも加害にも振り切れるパワーや恋をする・されるということの身勝手さについて書き、『天中殺少女』では様々な角度や運命があるということによる絶対に正しいと言い切れる意見などないという思想をアレした。
 小説を書くのは楽しいし物語を考えられないなら生きてる意味あんましない、というくらいの私なので2022年度からも何かしら書いていきたい気持ちはあった。でも、じゃあ何を書こう、何を書いたら短編集を踏まえて次に行けてることになるんだろう、と考えてみるとだいぶ悩んだ。『GPBF』『大殺界』『天中殺』で、私が四年間くらい抱えてきたテーマはだいたい消化できてしまったから。とくに『天中殺』の表題作『天中殺少女』を書き終えてから、何事も言い切れない、断言なんてできないというふわふわとした領域に入ってしまったから、何について語るにしてもふわふわしちゃうな、うわどうしよう空虚だ、と焦るばかりだった。
 ぶっちゃけいまもふわふわしているけれど、これは第三者目線で感じる空虚だ、と気づいてからは多少マシになった。当事者にとっては言い切れることであるというのは充分あり得るし、ありふれている。小説の登場人物と私は別の人生と考えを持つ、別の人間なのだから、私が言い切れないと思っていることも言い切ってしまってかまわないのだ。みんな登場人物の思想がそのまま作者の思想だなんて思い込みはしないだろうし。
 言い切れることがあるということは、つまり個々の好みや経験からなる思想がある、個であるということだと思った。だから個人個人の話を書きたいと思ったし、個人をわかりやすく表すには世界への感情を書くのがいいと思った。
 だから『私と世界のさしすせそ』である。世界に対する個を持つ「私」が「世界」のなかでどう感じ、どう生きるかという話をしようと思った。で、それなら筆者である私とはなるべく乖離していたほうがいいので、野菜の好き嫌いが多い私とは真逆の人が主人公の『SALAD』を三月末から書き始めた。同時に『SEE THROUGH』『SWEETS』『SEX』『SSOAUURCCEE』といったタイトルを考えた。思えば『し』『ころして』あたりからずっとタイトル先行の小説を書いているかもしれない。
 気持ちとしては『天中殺少女』直後の作品だったから、どこか地続きなほうがいいかと思って純文寄りのテイストにした。起伏のわかりにくいものを書くのも楽しいし、三月にひたすら詩を書いて鍛えられた筋肉を活用したり、あんまりやらないけど蓄えてあったスタイルを久しぶりに使ってみたり、まあ色々と模索にもなって面白かった。
 もうちょっと時間が経ったらまた事件や謎の多いエンタメ系もやっていきたい。
 あと、独りで黙々と書いて出すのは楽しいけれど、誰かとコラボレーションで作品を出したい欲求もいっぱいあるため、自分から声をかけるってどうやればいいんだろうと考えながら、挑戦をしてみたい。
 最後に、なんでもかんでも気ままに書く私の小説をいいね・リツイートしてくれたり感想をくれたりしてもらえるのめちゃくちゃありがたく感じているよ、届く先があって読んでくれる人がいるってわかるのモチベあげぽよだよーって話をしてこの蛇足を終えたい。
 ありがとうございました。

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