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天井から、、、札幌のTEAM Lab
今でも忘れられないあの光景。
移り住んだ家の風呂はなかなかにボロボロのため、たびたび義理のおかぁさん通称ママの家でお風呂をよく借りていた。
その日も嫁とママの家にお邪魔して、夕飯をみんなで食べお風呂をいただき、明日も仕事があるのでと家路を急ぐ2人。
ここ北海道に引っ越してからはいろんな事件が濃厚に短期間に起きていて、正直もう家のことに関してはクタクタだった。
旦那が、玄関を開けてすぐのリビングのドアを開けるとそこには、衝撃の光景が広がっていた。
床には水浸しのラグ、天井のいたる所からはボタボタと水が流れ出ていたのだ。
「なんじゃこりゃ〜!!」
松田優作ではなく旦那が驚く。
訳もわからず焦る2人。
水道が破裂したとしても2階には水道は通っていないし、なぜ1階のリビングの天井から雨漏りが!!
それもシーリングライトから!
もしかして水道がまた破裂したのか?と焦りすぐに1階の水道を全てチェック!!
OK!!
問題ない!!
すぐさま2階に駆け上がる旦那。
あたりを見回しても水の影はなく、2階は和室、寝室、クローゼットと全ての部屋が、無事。
ほっと胸を撫で下ろしたが、どうにも合点がいかない。
「2階は大丈夫だった!!」
と階段をおりながら旦那。
「もう無理だわぁ〜」
と笑いと疲れと落胆が一緒に来たような声を出す嫁。
アニメやお笑い芸人の再現VTRの中でしか見たことがないあの光景。
家にある鍋やバケツを総動員して、雨漏りをキャッチする。
床を拭いてはバケツに絞ってを繰り返す。
もうなんなんだよ〜とブツクサいう2人と雨漏りが、小気味よくビーツをそれぞれの受け皿に刻むだけの部屋。
チャーーッ
ポツン、ポツン、ポツン
ボトッ、ボトッ、ボトッ
いよいよもう笑うしかない2人。
一旦落ち着くと嫁はすかさず管理会社に連絡したが出ず、各所に連絡してみたものの結局は明日管理会社から連絡が来るというところで、一旦の決着を見せた。
「今日のところは寝るしかないなぁ」
「そだね」
と嫁。
不幸中の幸いか、ちくわハウスには普通の家庭にはないであろう、業務用のノリや塗料などが入っている大型のバケツが2個もあったので、すぐにはバケツが満杯になることはなさそうと心を落ち着かせた。
その日はもう二人とも元気なくヨタヨタとベッドに入った。
後輩からもらった10万円以上するラグが、びしょびしょになったままリビングに取り残された。
後半へ続く
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