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040 プロも知らない!?GBRC認定工法の全貌を大公開【前編】

そんな工法聞いたことないよ!ってのが毎年生まれてるってしってた? 
 
地盤セカンドドットコムのおしょうです 
 
今日は、GBRC認定工法ってこんなにある!、について 
 
誰も教えてくれない改良工事の真実です 
 
では、いよいよ基本三工法以外のGBRC認定工法についてです 
住宅業界のジェネリック! 
 
住宅会社で『GBRC』って言葉を知ってる人はほとんど居ないんじゃないかな 
 
簡単にいえば、一般財団法人 日本建築総合試験所(GBRC)で認定を受けた改良工事です 
もう、いくつあるか分かりません 
ホームページ内で『証明実績』を検索すると、毎年30~40件の証明実績を行っています 
おそらく200件以上は累計数あるんじゃないかな  
 
日本では、長らく基本三工法が住宅を支えてきました 
携帯電話のように、改良工事もガラパゴス化が進みました 
三工法から派生したものや、土木の遣り方をアレンジしたものなどが相次いで生み出されました 
 
今回はよく聞く工法をご紹介します 
・砕石系 
・木杭 
・羽根付き鋼管杭 
・シート系 
・柱状改良進化形 
・既成杭
 
まぁ、このくらいでお腹いっぱいですw 
 
他にも、複合地盤という考え方もあります 
これは少し難しいので、リクエストがあれば、別で語ります 
 
一気に書くと1万文字超えそうなので、分割しますが 
そんなにみなさん、興味がないでしょうから、基本三工法みたいに1つずつ取り上げません 
2回でいいかな 
 
あと、全て把握している人いない説にからみますが、GBRC以外にも認定先があるので 
今回・次回と挙げる工法がGBRCではないこともありえます 
ツッコミは不要ですからね、別に地盤改良工事のプロになりたい訳じゃないでしょう? 
夢のマイホームで損をしたくないだけなんですから、難しい話は要らないのです 
 
 

■砕石系■

これ、人気ありますね 
僕もよく聞かれます 
砕石を用いて地盤を改良するものです 
工法によっては、液状化にも効果があると謳っています 
・エコジオ工法 
・ハイスピード工法 
・スクリュー・プレス工法
 
このあたりがメジャーです 
 
メリットは、自然砕石を使用すれば産廃ではないので資産価値が下がらないとか 
将来建替する際に撤去する必要がないとかですね 

デメリットは、適用地盤の狭さです 
敷地の話ではなく、対応できる宅地の条件が基本三工法よりも少ないって意味です 
硬すぎる地盤、軟弱すぎる地盤、盛土、傾斜地などは使えません 
 
ケーシング(筒)があるのとないのとあります 
ケーシングがあるタイプは「石が外側に流れないから安心」って言いますし 
ケーシングがないタイプは「石が周囲の軟弱層もカバーするから安心」って言います 
もはや、在来工法とツーバイ工法どっちいいですか?みたいな感じなので好きな方選べって感じです 
 
圧入管理がしっかりなされている会社を選びましょう 
つまり、「圧入管理ってどうなってますか?」と質問して、相手の反応を確かめるんですよ 
 
 

■木杭■ 

建物を木材で支えます 
って聞くと、だいたいはびっくりされます 
強度的に大丈夫なのか?と 
大丈夫です 
東京駅丸の内駅舎を100年間支えていたのは、松杭です 
しかも改修で掘り起こすと、腐食もしてませんでした 
・環境パイル 
というものが代表的な工法です 
 
メリットは、工期が短いので、コストを抑えられる点です 
環境パイルの場合、水も使わないので、給水車・仮設水道が不要 
残土(排出土)がないので、残土処分費もかかりません 
 
デメリットは、設計接地圧が50kN/㎡以下であること 
土質によって支持杭・摩擦杭の適用が変わること
 
全国対応可能だが、施工可能な会社が20社もないので、遠方割り増しになる可能性があること 
 
環境パイルには幾つか種類があり、摩擦杭になるもの・支持杭になるものとわかれます 
兼用してる訳ではないので、最初にどちらの性質なのか確認すべきです 
じゃないと、施主希望で環境パイルにした時に、
本当は摩擦杭の長さで済むのに、支持杭の長さで請求される可能性があります 
改良工事も、住宅会社の大事な売上の一部です 
1円でも高く、売上利益を上げたいことを忘れずに! 
 
 

■羽根付き鋼管杭■

鋼管杭の先端に『羽根』を取り付けたもので、回転圧入によって地盤に貫入させる工法です 
・ダブルメタル工法
・Σ-i(シグマ・アイ)工法
・EAZET(イーゼット)工法 
・刃(やいば)工法
・ハットウィング工法
 
このあたりがメジャーですが、多分GBRC系で一番多いと思います 
 
一定の規模を持つ改良工事会社なら、自社オリジナル工法を開発しています 
しかも複数 
 
メリットは、先端仕様に改良を加えることで同じ杭径での支持力性能を上げられる点です 
羽根が大きな先端支持力を得ることで、経済的な設計や低振動・低騒音、無排土施工などのメリットがあります。
 
デメリットは、杭長が長くなるのでコストが高いこと 
 
各社の違いは、羽根の係数の違いです 
何が正しいか分からないというか、工事会社の検討書を信用するしかない世界です 
そのため、打ち止め管理を徹底させないと危険です 
つまり、10m予定の場合、10mになったから止めるなってこと 
ちゃんと着底して打ち止めになる杭長までやらせてください
 
 
僕がわざわざ言うってことは、やってない会社が多いって意味ですよ! 
 
 
はい 
では今日はここまでです 
メジャーなGBRC【前編】のメリット・デメリット分かりましたか?
 


地盤調査でもやもやしてる方は 
おしょうにセカンドピニオンしてみたらどうでしょうか? 
公式LINE準備中 
調査報告書の読み方も教えますよ 
 


 
次回の説法は、『GBRC認定工法ってこんなにある!【後編】』です 
お楽しみに!


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