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親が褒めるのは「結果」ではなく「努力や過程」

 毎日暑いですね。うちは男子4人(プラス在宅勤務の夫)で毎日とにかく大声が鳴り響いています。食費が半端ないです。

先日子どもの入塾説明会で、興味深いお話を聞いたのでシェアしたいと思います。

日本人は世界からみて自己肯定感が低いと言われます。
その原因としては、
「一度レールから外れるともう上にはあがれない」
という暗黙のルールがあるからかもしれません。
だから、一度でも普通のレールから外れると
もう日本人としては「普通ではない」と「普通の人」に判断される。
決してそんなこともないのに
どこか疎外感を感じて
自分に自信が持てないのかもしれません。
もちろん、謙虚=美徳という日本の文化があるので
少しでも自慢すれば嫌われてしまうことを恐れて
自分に自信が持てないのかもしれません。

少し話が脱線してしまいましたが、
私を含め「失敗を恐れるあまり」新しいことにチャレンジすることに躊躇してしまう大人に子どもにはなってほしくないなあとやっぱり思います。

少し前に流行っていた「失敗図鑑」
これは「失敗」=「悪」という概念を見事に変えてくれた本だと思います。
成功者は、表面上は歴的な成功を収めてきらびやかな名誉を手に入れたように感じますが、そこに至るまではたくさんの「失敗」があることがわかります。その失敗から原因を突き止め、改善し、成功するまで諦めなかったことが大事ということを学ぶことができる本です。

ここからが塾でのお話の本題。
スタンフォード大学のキャロル教授の研究によると
「賢さ」を褒めた生徒よりも「努力や過程」を褒められた生徒のほうがテストの成績が良かったという研究結果が出ました。
この結果からわかることは、賢さを褒めると生まれ持った「資質」を褒められたようになり、自分ではどうにもならないことを褒められたことになるが、「努力」を褒めるということは自分でコントロールしてきたことを褒められていることになり、ますます自制心をもって努力しようを思えるということではないかといわれていました。

大人になると、自分ではコントロールできないことがたくさんあると気付かされます。そこで一回自分の無力さを実感して挫折することもあるでしょう。でも自分でコントロールできることを見極めて努力を続けることはどんな小さなことでも見つけられる。
例えば、早寝早起きをするとか外に出て散歩したとか部屋の掃除をしたなど。小さな小さな自分の世界だけでもコントロールできること、努力できたことを挙げていけば自分の自信に繋がっていきませんか?
誰かに褒められなくても、自分で自分を認めてあげるだけでも十分だと私は思います。

その努力が世間が思うほどの「成功」にはならないとしても
その人の「幸せ」には確実につながると思います。

私達親は忙しいので、どうしても子どもの「努力」を
テストの結果や成績、賞などで判断しがちです。
でも少しでも子どもと向き合う時間ができたなら
「結果」に向き合うのではなくて
「努力」している姿に向き合っていきたいなと

その「努力」が「結果」に繋がらなかったとしても
「失敗」から学ぶこと、努力を続ける大切さを
見失わないようにしたい。
その努力をあきらめなければ、
自分自身できっと「幸せ」になれる方法を見つけられることを
繰り返し繰り返し子どもに教えていきたいです。

#子育て
#子育ては自分育て
#親のあり方

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