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鉄道の楽しみ方 #4 『大阪と和歌山を結ぶ特急サザンのいいところ。』

僕は、特急サザンに乗って和歌山に行くのが好きだ。
大阪の難波から、和歌山に行く、南海電車の特急サザンは、乗っている時間が1時間ほど。
この1時間というのが、とてもいい。
手軽だけれど、旅をしているという感じがする。

和歌山もまた、好きな街だ。
和歌山は、大都会にはない、何かが残っている。
京都や奈良はテーマパークのような都市になってきていると思う。
その点、和歌山は日常の都市という感じがする。

それでは、早速、サザンに乗ってみよう。
サザンは南海電車の難波から出発する。
大阪や堺の街を抜けると、右手には海が見えてくる。
まるで大阪ではない景色だ。
和歌山との県境に差し掛かると電車は山の中を走る。
県境を過ぎると、今度は山を下る。
下りきったところで、紀の川という大きな川を渡る。

紀の川を渡る


紀の川を渡ると和歌山市駅に到着だ。
右手に海が見える感じと、紀の川を渡るときの感じがいい。
だんだんと大阪らしくない景色になって、海が見えて、山を越えて、最後に川を渡る。
この景色の移り変わりが好きなのかもしれない。

そして、和歌山が日常的な街という感じがするのと同じで、サザンもどこか日常的な乗り物という感じがする。
特急サザンはロングシートの普通車と座席指定車が併結している。
だから全車有料の特急電車よりも普段の乗り物らしいところがある。
和歌山も特急サザンも、共通しているのは、普段のようで、いつもとは違うというところで、そこがいいのかもしれない。

ここで僕が特急サザンの中で行う、楽しみにしていることの一つを紹介しよう。

和歌山市駅から大阪に帰るとき、サザンに乗る前に必ずと言ってもいいくらい買うものがある。それが「グリーンソフト」だ。
和歌山名物の抹茶ソフトクリームである。玉林園という製茶会社が作っているのだけれど、このグリーンソフトは世界初の抹茶ソフトクリームなのだそうだ。
確かに製茶会社がつくっている、ということもあってか本格的で美味しい味である。

ソフトクリームが包み紙に包まれているというところが、何かいい。

グリーンソフトは和歌山では有名で、和歌山市駅のセブンイレブンでも売っている。帰りのサザンの中でグリーンソフトを食べる、というのが楽しみの一つである。

他にも和歌山市駅には、電車の中で食べられそうなちょうどいいものが多く売っている。
そういうものを帰りのサザンの中で食べるというのが楽しいかもしれない。

さて最後に、そんな特急サザンに乗るためのおすすめの切符を紹介したい。
「和歌山観光切符」は日帰りで和歌山市に行くならとてもお得。
サザンの指定席つきで2600円。普通に買うより380円安い。
さらに、和歌山バスの乗り放題チケット(通常1000円)つきなので、バスも利用するという方にはかなりお勧め。


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