青山 葵

俳句や詩を作っています。カクヨムで小説を連載中です。https://kakuyomu.…

青山 葵

俳句や詩を作っています。カクヨムで小説を連載中です。https://kakuyomu.jp/works/16817330647514788786

マガジン

  • 詩と短歌「おくり日」

    日常を切り取った詩や短歌です。

  • また読みたい

  • 推理ゲーム

    Yes/Noで推理していく思考ゲームです。

最近の記事

AI担当編集を作ってみた(Save the Catフレームワーク対応)

創作物を商業作品として高めていくには、「(完成させて)市場の評価を受ける>出版社に持ち込む>知人に見てもらう>自分で考える」などの手段がありますが、左に行くほど効果が高く難易度も上がります。 先日、会話型AI構築プラットフォームのmiiboさんの記事を見て、小説の壁打ちをしてくれる出版社の編集者も作れるのではないかと思い、試してみました。 記事のとおりに進めて、プロンプトは次のようにしました。 あなたは出版社の優秀な編集者で、小説を担当しています。ユーザーは小説の企画を

    • 継母は魔女

      雪の多い国でした。 心優しい王様と美しいお妃様の間には、一人の元気な王子がいました。 王子はお城を抜け出しては、町外れの森に遊びに行きました。 そこには魔女が住んでいました。 その国では、災いが起こった時には森の魔女を頼むようにと言い伝えがありました。 数年前に飢饉が起こった時、王子は王様に連れられて森に行き、初めて魔女に出会いました。 魔女の寂しそうな眼差し、言葉少なく話す低めの声、たおやかな外見、深い知識と底知れぬ魔法の力に触れて、王子はすぐに魔女を好きになりました。

      • 人間と武器

        引き金ひとつで命を奪えるような 押すだけで何十もの命を奪えるような 武器を 作ってしまったのですか 生まれて、歩きを覚えて言葉を学んで 頑張って悩みながら大きくなった その体を 一瞬で壊してしまう武器 国なんかにしたがって 武器を持って戦場へ 自分だけは大丈夫と 考える頭を吹き飛ばされ 獣でも災害でもなく 同じ人間に向けられる 銃口を 見つめて 当たっても、くすぐったいような 何一つ傷つけない そんな武器は いかがですか 喧嘩したければすればいい 嫌いな人がいてもい

        • (とりあえず)作家になるたった一つの方法

          私は物書きをしています。 最近はカクヨムに投稿を始めていて、この作品(約5000字)は完結前ですが5日で書きました。 文豪が書いた文章読本などを見ると 「作家とは自分の中から湧き出る言葉を内に留めておけずに、書かずにいられない人間なのだ」 とあります。 昔の私は、じゃあ本を読んだり、あらすじを考えたりしていたら自分の作品を生み出したくなるのかな、と思い無為に過ごしていました。 体力作りをしても、足を踏み出さなければ目的地には近づかないのに。 さて、商業的に売れるかどうかは

        AI担当編集を作ってみた(Save the Catフレームワーク対応)

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        • 詩と短歌「おくり日」
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        記事

          仕事に殺されないように

          仕事で失敗して 迷惑かけて 叱られて 逃げたくなった時 失言したり 笑われたり ないがしろにされて 恥ずかしくなった時 全部が嫌になって お腹が痛くなって 自分を責めて 時間を戻したくて 死にたくなったとしても 止めることはできないけれど それでも 仕事はあなたではない 仕事に傅くことなく ただ傍らに置き あなたが仕事をするのであって 仕事があなたを動かすのではない 使命感 やりがい 達成感 それぞれ大切にしたらよいが 武器にして 振り回してはいけない 人はもっと

          仕事に殺されないように

          詩「バイバイ、ばあちゃん」

          ばあちゃんが九十五歳で旅立った 思い出だけになってしまった 八十過ぎての葬式は 十分に生きましたね、と 神妙そうに 言ってもらえる 百点満点の試験のように 長く生きると良いようだ 長生きしたいが 何歳までと聞かれたら、 そうではないなと 庭の木を見る 自分の外の人生は あっという間の人生で でも、ばあちゃんも 生まれたときは赤ちゃんで 勉強して、青春して、働いて、 頑張って、頑張って、頑張って 一生分の出来事を 収めたまま旅立って 刹那の思いや出来事を 一滴も漏ら

          詩「バイバイ、ばあちゃん」

          詩「黒猫」

          夏の夕暮れ、国道歩く 車道からの黒い線 茂みに続く黒い線 おそらく先に 血を流した猫 傷ついた獣は静かだ 痛みを受け入れ 為すべきを為す 為すべき事が 身を還すことだとしても もし同じ傷を負ったなら どれだけ苦しみを表現し 叫び声を上げ のたうち回るだろうか 独りだったら 世界にただ独りだったら 受け入れて 静かに死へ向かえるだろうか いつか来るが 今来たとして

          詩「黒猫」

          子供に伝えたい「割れ窓理論」

          「割れ窓理論」とは 街なかの窓ガラスが割れた場合、そのままにしていると窓ガラスが割られることが増え、いずれ街全体が荒廃してしまうという、アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリング博士が提唱した理論です。 下図は、自転車の駐輪禁止ステッカーが貼られた場合の実証実験を示しています。 上)建物の外観がきれいな場合、ステッカーを持ち帰る人が多い 下)建物が落書きだらけの場合、ステッカーをその場に捨てる人が多い 人そのものにも良識の差はありますが、環境に行動が左右される生き物であること

          子供に伝えたい「割れ窓理論」

          詩「私は君を救えない」

          公園であったこと すべて君の胸の内 笑顔の奥は見えなくて 私は君と喜べない 学校であったこと 電話だけでは伝わらず 涙涙を誘えども 私は君を救えない 躊躇いながら抱きしめて どれだけ君を想っても 皮一枚を越えられない 心には触れられない 辛い思いはしてないか 悪意の人は近くに無いか 眠れぬ夜は来てないか 生きる喜び少しでも 君の傘になりたいと 側に居たいと思っても 私は君を救えない 私は君を救えない

          詩「私は君を救えない」

          人類仮想化プロジェクト

          Chapter1.  AD2175 Tokyo アシスタントAIの調子が悪い。 脳と直結して情報処理と記憶処理を支援するミクロチップ「インプラント」、そこにアシスタントAIが載っている。生活に支障をきたすような大きな不具合ではない。記憶の読み出しとAIのレスポンスに僅かな遅延が感じられる程度だ。 1週間前、雷鳥社製の最新モデルに換装したばかりだというのに…。 換装後の調整がうまくいかずに同様の症状が出ると聞いたことがある。前の大型プロジェクトの疲れもあるのかもしれな

          人類仮想化プロジェクト

          短歌「子に望む」

          思い出の 写真 スマホに 見せられて ただ健康を 喜んだ日々

          短歌「子に望む」

          短歌「炬燵」

          中狭し 足は熱くて 背な寒く ただ寄せあえる それがいい冬

          短歌「炬燵」

          本の記録(高い砦、他3冊)

          高い砦 - デズモンド・バグリィ 「クロスボウを自作して軍隊と戦う」話として、子供の時に読んだ時から何十年も記憶に残っていた本。身の回りのもので道具を作ることに憧れていたからかもしれない。 再読して印象的だった所は、女教師がロマンスに身を投じられるなら生き死にの状況に巻き込まれても嬉しいと言う台詞。日常の如何ともし難い慣性から、劇的な環境の変化によって逃れたいという気持ちに共感した。 ズレずに生き抜く - 山本一郎 日本社会の傾き加減や世代ごとの生きづらさについて切り込

          本の記録(高い砦、他3冊)

          在る事

          庭の柿を鳥食べる 花の周りを蝶が飛ぶ 日差しに揺れて草伸びる 窓から眺めて人想う 柿はうまいか幸せか >幸せなんて考えない 空の旅は楽しいか >楽しさなどは持ちえない 生きる姿が眩しくて 人の営みまぼろげに 自身の肉を思い出し まずは足を前に出す

          詩「配られた時間」

          三年間を暗闇で 七日間は青空に 腹いっぱいで鳴くことは どれほどの幸せですか 百年間を地上で過ごし 幸せを選んだあとに 幸せを探し続けることが 私たちの生き様です 寿命が千年あったとて 単位が変わっただけであり 長生きを求めても すでに持って生れ出づ 河原に一日積み上げて 一週間で一山だ 一年間で更地にし 石の置き方だけ学び 終わりを知って 夏に鳴き 落ちゆく君に 妬け沈む

          詩「配られた時間」

          短歌「夏忘れじ」

          蝉の声 熱波にまざりて 郷愁を 六歳の夏、 今も感じて

          短歌「夏忘れじ」