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記事一覧
仕事に殺されないように
仕事で失敗して
迷惑かけて
叱られて
逃げたくなった時
失言したり
笑われたり
ないがしろにされて
恥ずかしくなった時
全部が嫌になって
お腹が痛くなって
自分を責めて
時間を戻したくて
死にたくなったとしても
止めることはできないけれど
それでも
仕事はあなたではない
仕事に傅くことなく
ただ傍らに置き
あなたが仕事をするのであって
仕事があなたを動かすのではない
使命感
やりがい
達
詩「バイバイ、ばあちゃん」
ばあちゃんが九十五歳で旅立った
思い出だけになってしまった
八十過ぎての葬式は
十分に生きましたね、と
神妙そうに
言ってもらえる
百点満点の試験のように
長く生きると良いようだ
長生きしたいが
何歳までと聞かれたら、
そうではないなと
庭の木を見る
自分の外の人生は
あっという間の人生で
でも、ばあちゃんも
生まれたときは赤ちゃんで
勉強して、青春して、働いて、
頑張って、頑張って、頑
詩「私は君を救えない」
公園であったこと
すべて君の胸の内
笑顔の奥は見えなくて
私は君と喜べない
学校であったこと
電話だけでは伝わらず
涙涙を誘えども
私は君を救えない
躊躇いながら抱きしめて
どれだけ君を想っても
皮一枚を越えられない
心には触れられない
辛い思いはしてないか
悪意の人は近くに無いか
眠れぬ夜は来てないか
生きる喜び少しでも
君の傘になりたいと
側に居たいと思っても
私は君を救えない
私は君
詩「Automatic」
今日も牛は、肉になる
鶏も豚も、肉になる
大切に育てられて
肉になる
黒い眼は何を見る
繰り返す日に何を見る
旅立つ仲間に何を見る
トラックに乗って何を見る
向き合う強さを持たぬため
私達は工程を分け、
機械を作り、建物で覆い、
一口大に小分けする
世界に厳しく
自分に甘く
眼を閉じて
百年生きる、そのために
短歌「いつの間にか人生」
1日で
1ミリ進む
世界には
ひと耐えきれず
小さく叫ぶ
(側詩)
気づけば世界は見違えて
ただ自分は子供のまま
道には関所も見えぬのに
いつもの窓から町を見る
ネットの向こうは戦争が
ゲームの中では魔法飛び交い
本を開けば恋話、転生
消費に埋没、干支が過ぐ
八十億の軍隊が
一日一歩
足を出す
その掻痒に耐えきれず
何かを傷つけ何かを壊し
何かを愛して何かを買う
時間を覚えて今を失