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MYコンパス卒業生インタビュー【1】「大企業からの独立‐地方在住フリーランスの働き方」鎌田淑江さん

過去4年間、MYコンパスが実施してきたオンラインキャリア講座。
受講生の数は300名を超え、たくさんの女性のライフシフトを支援してきました。今回からそのオンラインキャリア講座の卒業生インタビューをシリーズでお届けします。

ひとりひとりの女性の生き方がご自身のライフキャリアの参考になれば嬉しいです。

今回インタビューさせていただくのは、大企業からキャリアコンサルタントとして独立し活躍されている、鎌田淑江さんです。

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鎌田淑江さん プロフィール
Before▶「女性の働き方をよくする」決意をもって大企業での人事
After▶キャリアコンサルタントとして独立、個人で女性の生き方にコミット

MYコンパスオンラインキャリア講座(MYコンパス・アカデミー6期)卒業。栃木県宇都宮市在住の2児の母。誰もが名前を知っている大企業で人事として10年近く勤務ののち、キャリアコンサルタントとして独立。MYコンパスのキャリアコンサルタントとして勤務する。

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Q:誰もが知る大企業での人事の仕事はどんなやりがいを持って働いていましたか?

この企業を辞めたいと思ったのは自分でも意外だったくらい、働き出してからはすごい楽しかったし、いろんな経験をさせてもらえました。

私としても使命感を持って、【この会社を良くしていくことは、より女性の働き方をよくしていくこと】に繋がると思っていました。

私が勤務していた自動車の会社は他の会社に与える影響が大きいので、ボーナス額や制度の変更が他の部品メーカーさんなど裾野に広がっている会社にも波及して労働環境などが変わっていくことが多かったです。

私自身がこの会社で働きやすくなることは、大企業なだけあって、たくさんの女性の働き方が柔軟になることに繋がるとも思っていました。そう思っていたので、実は結構出世欲もあって。管理職はもちろん、役員くらいになって会社を変えていくぞくらいな気持ちでいました。

Q:そんな意欲を持って働いていた会社を辞めようか悩み始めたきっかけは何ですか?

仕事の配置やチームメンバーや上司の方が変わったり、トップの方の方針が変わったことが最初のきっかけです。自分でも思ってもいなかったんですが、私の中ではけっこう大きな環境変化を感じるようになりました。

コレという変化というよりは、入社してすごく楽しく働いていた時から比べると、【自分が思っていたのと違う】みたいな状況に会社の方向性が変わっていた気がしました。でもこれは会社が大きく変わったというより、私の中での捉え方が変わったのかもしれません。

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Q:会社を辞めるのか続けるのか。どんなポイントで1番悩みましたか?

辞めようかなと思い始めて、すぐ辞めた訳ではありませんでした。「ここで働くのは違うな」って思いながらも、私は転職でこの会社に入ったので、改めて転職活動するのが大変というのも知っていたので決められませんでした。

転職するのが面倒というか、ワーママとして子どももいる中で転職活動するのも現実的ではないよなぁとか、地方だから他に行く先も今以上の待遇や面白い仕事っていうのもきっとないだろうなぁとか、給料明細見て、あーこれは辞められないなみたいな感じで。地方だと都内に比べて通勤できる範囲での選択肢はかなり限られてくるのも悩めるポイントでした。

それに条件面だけではなく、自分がすごい大好きだと思ってた会社を、あんまり好きじゃないって思ってしまった自分を認めたくなくない気持ちもありました。

「女性のため、同僚や後輩のためと思ってやってた私が、ここで逃げていいのか」

みたいな使命感に駆られたりもしていました。そんな感じで、すぐ辞めたっていうよりは結構モヤモヤ悩みながら1年半くらい過ごしていたと思います。


Q:やっぱり辞めるのは勇気いりますよね。その中でもう辞めてもいいなっていう踏ん切りがついたきっかけはなんですか?

その当時の状態が私にものすごくストレスのかかる状態だとなんとなく自分で気が付いていました。このままあと数年過ごしたら【私の心は死んでしまう】かもしれないなと思って。仕事の全部を我慢してやり過ごすようにしか思えなくて、それはつまらないなと思ったのがきっかけです。

後から考えても私の個性とあの当時の働く環境は合っていなかったと思っています。

仕事の条件面についても、旦那さんも収入があったから、数年の間は大丈夫かなというところや旦那さんの理解が得られたのが企業を辞める踏ん切りがついたポイントだと思います。

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Q:悩みつつも辞める決意をした次のステップが『独立』というのは決めていたんですか?

実は前向きな独立というよりは【消去法的な独立】だったと思います。
地方で転職先はもうなさそうなこと、そしてやっぱり女性の働き方に関心があるけれど会社でやるのはもうできないので自分ができる範囲でやろうかと思い独立しました。

Q:独立するにあたって家族からの理解を得るためにしたことは何かありますか?

正直なところ、最初はなかなか独立することは理解してもらえなくって。
旦那さんに夜な夜なこれからのことについてプレゼンをしていました。
今まで会社で頑張ってきたこと、これからどんなことを頑張ろうとするのか含めて何度も。具体的にいつまでに何をどうするという話もしましたが、旦那さんはどっちかと言ったら『私の覚悟』を聞いてたみたいな感じでした。

収入等のお金云々ももちろんありますけど、それよりも私にやり切る覚悟があるのか、中途半端にやるんだったら会社を辞めるなみたいなところを一番詰められました。

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※FFS理論はMYコンパスのオンラインキャリア講座内で受講していただく、個人の個性を知るための診断ツールです。

Q:FFS理論の診断を受けてみての気づきは何かありますか?

FFS理論では人の個性は大きく二つのタイプに分かれていて、コツコツ計画的に物事を進める【積み上げ型】とまずやってみる【体験型】なんですが、私は【積み上げ型タイプ】です。私の場合は積み上げ型の中でも「常に新しいことに挑戦してる」状態を積み上げていくような個性を持っています。

私は興味あることはすぐやりに行くタイプで、自分にとってストレスな状態っていうのは、その仕事がレベルアップしていくというよりは、人が辞めちゃったからここに入ってみたいな、穴埋め的な、やったことがあるし分かっているような仕事をしていたことが当時はストレスの原因だったなと振り返っています。

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Q:悩みつつも独立され、現在はMYコンパスのキャリアコンサルタントとしても活躍していただいていますが、これからのことを教えてください。

私は【誰もが自分らしさを活かして自己実現できる社会】を目指して私のライフキャリアを歩んで行きたいと思っています。

意図としては私は企業の人事にいたのでとてもたくさん人を見てきました。
色々なタイプの人がいますが、会社の中で成功していたり、評価されているっていう人は似通ったタイプの人たちだと感じています。でも他にも色々な人がいて個性的な人もいますが、会社では光が当たらないのをたくさん見てきました。なのでそういう人でもそれぞれに光が当たる道を見つけて自分らしく能力を生かせたらいいなっていうことを思っています。

(2020年3月インタビュー)

※現在は鎌田さんは企業の人事として再就職され、新たなスタートを切られています。

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◆鎌田さんのインタビューはこちらの動画でもご覧いただけます。


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