私の「可愛い」の原点、マロンクリームちゃん
私は小さい頃から、サンリオが好きです。
その中でも特に好きなのが、マロンクリームというキャラクターです。
好きと言いつつ、今はほとんどグッズを持っていないので、公式サイトのリンクを貼ります↓
マロンクリームは、90年代の初めごろに活躍していたキャラだと思います。
ワンピースを着たウサギのキャラクターで、落ち着いた赤やピンク、小花柄をまとっているのが特徴です。
キティちゃんやマイメロとはまた違った、ラブリーな雰囲気があります。
私は自分が幼稚園に入る時、着替え袋などをマロンクリームの柄の布で作ってもらいました。
白地にピンクの小花とマロンクリームちゃんがランダムに散りばめられた、とってもかわいいデザインでした。
その布は母と手芸店に行き、自分で選びました。
すごくうれしかったので、記憶に残っています。
しかも、そのあとピアノを習い始めたら、余った布で母がレッスンバッグを作ってくれました。
だけど、小学2〜3年生になる頃には飽きてしまいました。
周りの友達が持っている小物やバッグのほうが、センス良く見えたからです。
私が幼稚園〜小学生だった90年代って、何かと派手な印象でした。
蛍光色などの派手な色が流行り、女子高生がハイビスカスやルーズソックスで地味な制服にアレンジを加えたり、携帯電話の本体が見えなくなるほどストラップを付けまくったり…
大人から「最近の若者は」と言われていることは小学生の私にもわかっていましたが、カッコ良く見えました。
そして小学校の友人にも、「何それどこで見つけてきたの〜!!」ってうらやましくなるような色柄の物を持っている人が複数いました。
彼女たちのセンスの良さを垣間見るたび、私は「自分てダサいな」と思っていました。
服でも何でも、買う時は自分で納得して選んでいるはずなのに、なぜか他の子の物と比べると霞んでしまう気がしました。
そのうち私は、マロンクリームが嫌いになったわけではなかったけど、だんだん記憶の隅に追いやられるようになり、キティちゃんやマイメロの可愛さが最高だと思うようになりました。
さらには途中でボーイッシュなテイストに惹かれたこともあり、サンリオではバッドばつ丸というキャラクターにハマった時期もありました。
近年、80〜90年代のサンリオキャラが復活してグッズが売られるようになり、すごくうれしいです。
マロンクリームは少ないですが、時々見かけます。
マロンクリームを久しぶりに見ると、「やっぱりかわいいなぁ〜!!」とテンションが上がります。
そして最近、私が基本的に好きなのはマロンクリームのような色合いと雰囲気なんだなぁと気づきました。
私はオシャレが好きだから、気になったらわりとどんなものでも買うし着るほうなのですが、最終的に戻ってくるというか「やっぱこれだね〜」と感じるのはマロンクリームのようなテイストなのです。
だから、私の好きな世界観の原点はマロンクリームなんだと思います。
幼稚園グッズを作るために買ってもらった布は、誰の価値観とか意見もなく、私の意思で選んだわけです。
つまり、その時選んだものこそが純粋な私の好みってことですよね。
そう考えると、私のセンスって周りより劣っていたとは限らないのかも…?という気がしてきました。
小学生の私は、友達と比べて自分の選ぶ物をダサいと思っていたけど、それって単に"派手か地味か"というだけの問題だったかもしれません。
派手な雰囲気ってやっぱり目を引くし、良く見えるものです。
私はマロンクリームの素朴さとか、控えめな中にある華やかさが好きです。
自分はそういうのが好き、ただそれだけだったのです。
だから当時の私に「自分の感覚を信じなよ」と言ってあげたくなりますが、でも逆にそっとしておいたほうがいいかも?とも思います。
いろんな「かわいい」や「おしゃれ」を知ることは楽しいし、幸せだからです。
些細なことだけど、そういうのも人生の大事な勉強ではないでしょうか?
ちなみに、マロンクリームは万人受けはしないかもしれませんが、現代もグッズが販売されていることなどを考えると、やはり根強いファンがそれなりにいるのだと思います。
ならばもう少し、グッズの種類やメーカーとのコラボを増やして欲しいところです…
今は正直言って、少なすぎます。
マロンクリームのグッズをもっと当たり前に買えるようになってくれたら、私は最高です。
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