弟と、あのドラマの聖地で待ち合わせてみた
私には、弟が1人います。
彼は大学で関東に出て、それからずっと関東に住んでいます。
先日、私は観劇で東京に行ったのですが、チケットが取れたのが夜の回だったため、その前に弟と会いました。
事前に連絡して会うことが決まると、弟から「どこで会おうか?」とメッセージが来ました。
私は「会場が渋谷だから渋谷の近くだと助かるけど、他のとこでもいいよ」と返しました。
ですが返した直後、ふと「渋谷ってことは、あの駅が近いのではないか!?」と気づき、
と提案しました。
「silent」は昨年の秋に放送されていた人気のドラマですが、よほどのことがないとドラマを観ない私も観てました。
毎回陽だまりのように穏やかな空気が流れていて、それでいて考えさせられることもたくさんあり、好きなドラマでした。
すごくハマったというわけではないけど、せっかくならロケで使われた「世田谷代田駅」に行ってみたい、と思ったのです。
渋谷区と世田谷区は隣だから、直通の路線がなくてもあまり遠くないはずだし。
そんな姉の提案に対し、弟は
「いいけど、あそこ何もないよ(笑)」
と言ってくれました。
私は「こういう機会でもないと行けないから、いいの!それに、ずっと人混みにいると疲れるから、何もないくらいの方がいいよ」と、思ったままに返しました。
そのメッセージを送信してから、自分がすっかり「地方から上京してくるミーハーな姉」になってしまっていることに気づきました。
そして、そんな姉に対し「(世田谷代田から)少し歩けば下北沢に出れるよ」とサラッと返す弟。
おかしい…
立場が逆転している!!!
15年くらい前と!!!(笑)
私は大学時代を神奈川で過ごしたので、当時は東京都内もいろんなところに行きました。
在学中、実家の家族が東京観光に来たことが何度かありましたが、私はその時「こっち来るの?じゃあわかりやすいように、◯◯駅で待ち合わせよっか!」と家族に対して言う側だったのです。
今だって、首都圏の地理や鉄道路線はだいたい覚えているので、今回みたいに急に東京に行くとなっても困らないんです。
…だけど、神奈川に住んでいたのは大学時代のたった4年間。
そのあと地元に帰って10年以上も経てば、ただの田舎者です(笑)
大げさかもしれないけど、私はまるで「おばあちゃん、大丈夫?」と初めて言われたかのような衝撃を受けました。
それは、私と弟の歳が離れているせいもあると思います。
弟は私の5歳下です。
なので、微妙に世代が違う感じがします。
私は昭和生まれ、弟は平成生まれだし。
そして5歳も離れていると、やはりいつまでも弟は小さい感覚なのです。
よく考えれば、私が大学入学で実家を離れた時、弟は中2でした。
つまり、私たちはたった13年くらいしか一緒に暮らしていないのです。
その後のお互いの動向はだいたい知っているし、時々連絡も取るし、帰省した時に会ってもいるのですが、やっぱり昔の記憶のほうが強いもので…
なお、現在の私には息子がいますが、どうしても幼い頃の弟と姿が被ります。
お待たせしました、世田谷代田駅です
前フリが長くなってしまいましたが、約束当日、私は新幹線と在来線を乗り継いで世田谷代田駅に向かいました。
先に着いたという弟からは、「写真撮ってる人結構いるよ〜」とLINEが来ました。
やっぱり、今も聖地巡礼している人がいるんですね。
(私もその一人ですが 笑)
ついに到着!!
世田谷代田駅で電車を降りてみると、早速「こっちじゃない?」などと話しながらホームを歩いている人たちがいました。
どうやら、「silent」で、登場人物が電車から降りてきた場所を探しているようです。
私はホームを何となく見て、あとは駅の改札口が見られればいいやと思っていたので、すぐ改札に向かいました。
ついに、ドラマでよく見たところに来れました。
私が着いた時、写真を撮っている人は数人程度だったので、ありがたいことにゆっくり周囲を眺めたり、写真を撮ったりすることができました。
弟は辺りを散策していたようで、「着いたよ」とLINEをすると、どこからか歩いてきてくれました。
弟と再会した私は、まず写真を撮ってもらいました。
いかにも「田舎から来た、ミーハーでひたすらダサい人風」に写りたかったので、このクオリティで正解です。
写真を撮り終えると、弟は振り返って「そういえば、あそこが最初に手話したところ(?)らしい」と指をさしました。
おそらく、第1話でメインの2人が再会するものの、片方が手話で必死につらい気持ちを訴えていて、状況がわからないもう片方が「え?え?」と困惑するシーンで使われた場所、ということです。
きちんと周りの景色まで見ていなかったけど、あ〜たしかにここだ!とわかりました。
しかしその先には
なぜか青森。
(※私たちの母は青森出身です)
近づいてみると、東京農大の施設のようでした。
さらにもう少し離れたところには、「まいばすけっと」(スーパーですよね??)の看板も見えました。
私と弟は、「うまく映らないようにしたんだね」と話しました。
そして弟が「この先は住宅ばっかで本当に何もないよ」と言うので、私たちは駅に併設されているカフェに入り、色々な話をしました。
実家のこと、私の息子のこと、私たちが子どもの頃のことなど…
そして、5年前に亡くなった実家の愛犬のことも。
愛犬のことは書くと長くなるので、明日に続きます。
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