Iggy & The Stooges – Search and Destroy (Bowie mix)

イギー ポップ
1987年4月20日 サンケイホール
のコンサートに行った。某インターネット百科事典に掲載されていたので日付は確かだろう。

「その時代」は当然スマホなんてなかったから一旦家を出ると連絡が取りあえない前提で、コンサートの「待ち合わせ」なんてのも前日までに決めて約束の場所で会えない、なんて事のないように入念に打合せしたり、そんな事も普通だから予め会えなかった、時の次の行動も決めておいたり会えたら、ラッキーぐらいの一か八かぐらいの気持ちだったような。どうだったかな「おおらか」だったのかもしれない。

その日の記憶、開場を待つ列に並んでいる映像はなぜかやっぱり薄暗い。特筆すべきは「その時代」が故のテッパンネタだろう。開演間もなくの事だった、イギーが現れるや否や、待ちわびた熱気が充満する観客の中から、電光石火の如くひとりのファンがステージに駆け上がった。彼女は瞬きひとつでイギーまで辿り着いたのだが言わずもがな、呆気なく秒殺で警備員数人にステージの袖へと消されてしまった。嗚呼どうにも抑えきれられなかったのね、熱狂を。いや照準は前夜から合わせていたのかもしれない。どこかにいるのかな、このシーンをごご覧になった方、それは私の友人の友人です。カッコよすぎて拍手喝采で指さしてお腹抱えて笑いました。「その後」ですが彼女は客席に戻る事はなかった。だけど、もしかして、ステージの裏では特別にいいことがあったのかもしれない。今はどうしていらっしゃるのでしょう。イギーポップそっちのけで「強烈な印象」は私の中で永遠に語り継がれる事になっている。

https://youtu.be/PPDeTf7qE00

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?