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ペグが無くなる 4

新しいペグに付け替わった。
ペグってなに?弦楽器の頭についてる弦を巻き上げ、音程を合わせるためのパーツの事。わたしのは、エレキアップライトベースのペグの話。


良くも悪くも

あり得ないことはあり得ることである。しばらくして、よい知らせが来た。友の力を借りることで、純正のパーツが安く手に入ると言うのだ。有難い、助かった。4年の時を経てアップライトに新しいペグが付け替わり、復活した。当分はこれを弾くことにする。次に不具合がでたら、今度は買い替えるつもりだ。もしくは、もっと良いものが必要になったときに。
問題のケースはその後、応急処置でペグが落ちてしまうような穴は塞いだのだが、何分にもそもそもちゃっちい。特にストラップの金具の肩への食い込みが耐え難く、持って歩くのが苦痛となる。タオルを巻いたり工夫はしていたものの、諸々問題あり。クッション性を持たせたり自分でカスタマイズを試みることも考えたが、きっとまたそれなりにちゃっちい仕上がりになるであろう。
「無い」と思っていたが、時は流れた、今ならあるかもとネットで探したら、やっぱり出来てる。わたしのに合うエレアプ用の単体のケース販売。少々お高めだったが全体的にクッション性もあり、あきらかにグレードアップだ。今のアップライトを気持ちよく使えるように、こちらにはお金をかけることにした。商品説明に「皆様からのご要望が多くオリジナルで作成しました」とあった。ニーズとは足りないものから生まれる。そういうものだ。

それにしても、このペグ物語、いろんなタイミングがうまい具合に噛み合った賜物でもあり、ふりかえるとさながら浪花節である。あまり重いものを背負わせたくはないが、このエレキアップライトベースは、たとえ安価であったとしても、「大切に次に繋げていくものとしての使命」を奇跡的に持ったのかもしれない。そうしたい。

わたしみたいな者でも、みなの健康を願いたい。


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