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ペグが無くなる 1

新しいペグに付け替わった。
ペグってなに?弦楽器の頭についてる弦を巻き上げ、音程を合わせるためのパーツの事。わたしのは、エレキアップライトベースのペグの話。


失くした原因

物語の始まりは4年程前に遡る。このころはアップライトを常用にしていたのだが、安価のビギナー用と言われるような代物だ。ライブの後、家で弾こうと思ったら2弦のペグが無い。そんな馬鹿な、と探して見たがケースの中には落ちていない。と、なると店に落としたのかな?と、連絡をしてみたが、店主はその日の掃除をした時には、無かったと、もう一度探して見てくれたが無かったと。そこ以外に楽器はケースから出していない。と、なると?、、、、あ、ケースの底が破れている、ペグがポトっと落ちてもおかしくない大きさの穴だ。そういえばペグ、何か緩んでいる感じだった、きっとケースの中で取れて帰宅途中に底からポトっと道端に落ちてしまったのだろう。と、推理をしてみた。
しかし、取れるものなのだという事がわたしにとっての新たな発見だった。先端だけ取れるなんて。一度も考えたことは無かった。

謎はさておき、ペグがないとチューニングが出来ない。色々やってみたけど回す事ができなかったのだ。けど、取れたところを付け替えるぐらい、そう難しい話ではないだろうと思っていた。パーツなんて似たようなもので、簡単に合う物がみつかるだろうし、、、。が、そう簡単な事ではなかった。
まずは、古い知り合いがやっている修理&中古楽器店に持って行ってみた。パーツを探して交換してもらって、と想像しつつ一旦預けた。連絡が来た、合うパーツが無い。思いつくいくつかの方法も試してくれたが、断念。やはり直接メーカーに修理依頼をするのが良いだろうという見解で、ペグが無いままのアップライトを引き取りに行った。
メーカーに修理に出すと費用がかかりそうだなぁなどと考えあぐねて、4年の月日が流れた。たまたま、弾かずに過ごせたのだ。そんな時に差し掛かっていたのだろう。


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