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ペンタゴン・ペーパーズ

映画のチラシより

『ペンタゴン・ペパーズ/最高機密文書』は弾丸のように″今〝を撃ち抜く

こんなかっこいいキャッチコピー、よく思いつくよなぁ。「弾丸のように撃ち抜く」ひゃ~、最高機密文書は、リボルバーと言うことだ。「リボルバー」ってかっこいい。知ってる言葉を出してみただけですが。

1971年、ベトナム戦争に関するアメリカ政府の最高機密文書「ペンタゴン・ペーパーズ」が一部流出し、世間の論議を呼ぶ中、報道の自由と真実のため、全貌の公表に奔走する新聞記者や発行人たちの闘いを息詰まるタッチで描き、見応え満点の必見作に仕上がった。

この映画は母が観たいと言うことで、2年前に一緒に映画館で観て来ました。
母とは別々に暮らしているので、5月の母の日あたりには、できるだけいつも、一緒に出掛けて食事したり、何か欲しい物を買ってあげたりするようにしています。逆に買って貰ったりすることもよくありますけど。この年2018年の母の日前後、「映画でも観に行く?」と聞いてみたところ、「ああ丁度観たい映画あるわ、この前新聞に載ってて、題名なんやったかなぁ、役者さんがメリル・ストリープとトム・ハンクスって書いてたから、観たいなと思ったんやけど、、、」と、言うことで調べて折り返す事に。ネットで調べたところ、この「ペンタゴン・ペーパーズ」がビンゴ。それをもう一度電話で伝えたところ、「ああ、それそれ、ベトナム戦争のことで隠してた文書の話、実話を映画化したやつやろ、役者さんがいいし面白そうやなと思って、あんたどう?」と。「うん、メリル・ストリープとトム・ハンクスはいいね、それにしよう」。と決めた訳ですが、えらい硬めの社会派の映画のようやけど、喜寿も過ぎてのんびり過ごしている人からでる発想とはかけ離れてて、なんと言うか想像外れてえらいとこ行くなあ、と我が母ながら、思ったのでした。監督は、スティーブン・スピルバーグだ。

観終わってチョイスしてくれた母に感謝。とても見応えのある面白い映画でした。「息詰まるタッチ」と言う表現は、正に的を射ています。
ただ、私は「最後の決断が称賛を得る結果」となり物事が好転する場面では、「嗚呼、よかったなぁ」と涙を止める事はできなかった。母も同じかとチラり見をしたがそんな様子はなく、映画が終わってから「子供のころに住んでた家の近くに新聞の印刷工場があって、活版を運ぶ軽トラックがよく通ってたわ、思いだした。」ってケロッとしてた。いやぁ、70年も前の事よく覚えてるなぁ、母は強しと感心したのでした。
私が涙を止められなかったのは、張りつめていたところに心があって、そこに触れたからか、心が弱っていたからだと思いますが、どちらかと言えば、映画を観てまあまあ涙を流してしまう方です。


映画を選ぶ基準


母は、役者さんが重要ポイントになるようです。「この役者さんは、あんまり好きやないねん」「あの役、あの若い子はちょっと、」とか、「あの役者さん好きやねん」とか。こんな感じで、静かに物腰やわらかくですが、まあまあ好き嫌いはハッキリ言います。私にだからだろうけど。カレーに例えると、『自然の甘さが決めてのカレー』と言うメニューがあったとして、食べてみてから「美味しかったね、自然の甘さはきっと玉ねぎやね」なのか、「カレーの甘さと言えば玉ねぎかな?淡路島産の玉ねぎを使ってるカレーなら食べたいね」。母は後者の選び方だ。


トム・ハンクス

トム・ハンクスと言えば、「フォレスト・ガンプ」が浮かぶが、「ターミナル」が面白かった。スピルバーグ監督だ。どちらもテレビで観たけれど、「フォレスト・ガンプ」→「とにかく走る」、「ターミナル」→「こんなところでサバイバル」こんなイメージだ。

メリル・ストリープ

ストリープは、ストリームとゴッチャになる。キリッとしていて、とても美しいと思う

ブンヤ 

聞屋  ブンヤ  カッコいい言い方

〘名〙 (「新聞屋」の略) 新聞記者をいう俗語。
※鏡子の家(1959)〈三島由紀夫〉二「ブンヤのやつらは、お前にまだタイトル・マッチをやらせるのは早い、なんてほざいてやがったが」


母のこと


こちらで少し読書好きの母のことに触れたので参考に。


・母は小学校にあがる前に、腸チフスにかかり生死を彷徨ったそうだ。そのため、小学校は同い年の子たちより、一年遅れて通い始めたそうだ。
・母は戦時中に空襲警報が鳴ると、防空頭巾を被り、防空壕へ何度も避難したそうだ。
・母は産んでくれたお母さんの顔も何も覚えていないそうだ。母の産みの母は物心つく前に亡くなりそのため、私のおばあちゃんは、母の後から来たお母さんだ。遠方に住むおばあちゃんは50歳で亡くなったので、私の記憶には薄い。おばあちゃんの作る骨付きの唐揚げが美味しかった。
・母は70歳で仕事を辞めた後、県が運営の老人大学に入った。以前からしたかったと言う、陶芸を習った。
・母は公民館で太極拳を学び、今も続けている。
・母はトーンチャイムの演奏チームに入り、幼稚園でのボランティアを続けている。

・母はオードリ・ヘプバーンが大好きで若い時分はよく映画を観に行っていたそうだ。なかなかハイカラだ。


母の昔話は、もう昔にちらりちらりと聴いただけだ。もう少し教えてもらっておきたいと思う。


・余談だが、おばあちゃんはタバコを吸っていて、昔おばあちゃんが家に遊びに来た時に一度火を消したタバコを灰皿の脇に置いておき、また少し経ってからおもむろに火をつけた。すごく不思議でなんでだろう?と思ったことはハッキリと覚えている。大人になってから、あれは「シケモク」だったと、知った。


・Amazonプライム・ビデオでレンタル視聴できるようです


台風が心配です。どうか大事ありませんように。
▼abrakadabra▼



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