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大人と子供

私は100%人間だと思う。
100%の笑顔と元気で生きていたい。
だからやらされている感がすごく嫌いで、何事にも熱意が欲しい。
今までのバイトでは、100%の元気を出せるところがなかった。もちろん出さなかった私のせいだけど、元気すぎたら浮いてしまう、そんな空気感が、間違いなくあった。だから、やめた。
そして、ブライダルバイトを始めた。

すると、一日目から場の熱さに驚かされた。
大声で指示をして、熱く語るリーダー。お客様の前では綺麗に歩くけど、裏に入った瞬間猛ダッシュするスタッフ。
部活動の県大会を思い出した。
こんな感じの、焼けるほどの熱意。
ああ、私はこれがしたかった。
言われたからやるのではなく、お客様を喜ばせたいからやる。そうゆうスタッフたちの姿勢がかっこよかった。一日で全員が憧れの人になった。

次の日。今日は誰よりも学んでやるという熱意のもと、昨日とは違う会場で働いた。出来ないなりに一生懸命励み、皆がやりたくないことを進んでやった。沢山動き、誰よりも大きな返事をした。
可愛がって、細かく教えてくれる方も沢山いた。
でも、ふと、何人かに嫌われていることに気づいた。新人を見下し、理不尽に叫ばれる方が多くいた。
わかる。何も分からなくて、出来ないことばかりな私が腹立たしいのはわかる。
でもちょっと待てよ。
あなたも最初はこうだったでしょ。何も出来なくて、でも一生懸命学んで、そうなったんでしょう。
そのことを忘れたのだろうか。
上の人から怒られていたから、自分が上になった時も同じように怒るのだろうか。
叫ぶことや、口が悪いことが悪いんじゃない。
なんなら、私が尊敬する先輩でいつも叫んでいる方もいる。でも、彼らは決して見下してるわけではないし、感情をむき出しにしているわけでもない。
私が覚えるよう、熱く指導してくださっているだけだ。

怒ると叱るとでは意味が全く違う。
一方的に感情をぶつけるのが怒るで、
叫んででも相手をこと思って、伝えるのが叱る。
それが分からないのか。


色んなバイトを経て、やっと、気づいた。
どんなところでも、子供はいるんだ。
相手の都合を考えずに自分の感情をぶつけるだけの子供は。
ピザ屋には8割。ブライダルには5割。場所によって比率も違う。
けど、どこにでもいる。

でもやっぱり、大人な大人も沢山いる。
だから、私はその方々を見る。
そばに行き、観察して、真似をする。
そして、出来るようになった時、子供にならないように、この思いを強く持ち続ける。

何が子供で、何が大人かは分からない。
もしかしたら境目なんてないのかもしれない。
いや、多分無い。
でももし、感情をぶつける未熟さが子供で、相手の立場になれる成熟さが大人なら。

あなたは、どちらですか?

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