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(仮)今日も世界のどこかで…Vol.4

 今でもはっきり覚えています。昨年の7月13日のお昼過ぎに彼女から突然メッセージがきました。そこには、お店の周りに爆弾が落とされたこと、すぐにお店を離れて逃げ出さなければならなかったことが書かれていました。  さらに、彼女のお店に荷物を運びに来たバイクが爆発の際に横転し、そのバイクにぶつかって怪我をしていたことも分かりました。  私が仕事終わりにメッセージを返信したときには、彼女は怪我の治療ために病院にいるときでした。  病院の先生は精神的なショックも大きいことから彼女に1、

    • (仮)今日も世界の片隅で…Vol. 3

      そんな日がずっと続けばいい‥そんなことを願う時間すらも私には与えられませんでした。 映画やTVドラマのようにコマ送りに様々な出来事が起きる中で‥めぐるめく出来事に身を置きながらも、目の前で何が起きてるのか私には理解できなかったのです‥でも、その理由は少しずつ分かってきました。今になってこそはっきり言えることは、私が日本に生まれ育って、培われた常識やルール、モラルなんてまるで通用しない世界が存在するということを理解するために、まだまだたくさん時間が必要だったからです。 自分

      • (仮)今日も世界の片隅で…Vol. 2

        私たちはお互いの母国語が話せないので、英語を使ってやり取りしていました。 1日に多い時で3〜4通くらい、お互いが忙しい時には2、3日後に返信が来る、返信をするということもざらにあったように思います。 お互いに時間がある時に気軽に返事をし合い、そんな調子で1か月間ほど連絡を取り合う中で、本当に少しずつでしたが、お互いのこと、私は彼女のことや彼女のお店のことが分かってきました。 そのお店は彼女が大学を卒業してすぐに一般企業で働きながら、開業に必要な資金を集めて、やっとの思いで作

        • (仮)今日も世界の片隅で…Vol. 1

          この話は、どこにでも転がっているような話かもしれません。 そして、私も6か月前までは、どこかの国で数百人数千人の大虐殺が起きたとしても、それは自分の生きている世界とは無縁の出来事で、どこまでも無関心な自分がいました。例えそれが日本国内で起きたとしても、自分の感情を揺り動かすことはなく、毎日をただ淡々と生きていたと思います。 そんなどこにでもあるような話、出来事が自分の中で折り合いが付けられなくなるまでに何があったかを知ってほしくて、そして、少しでも私の思いや願いに共感を頂けた

        (仮)今日も世界のどこかで…Vol.4