(仮)今日も世界の片隅で…Vol. 2
私たちはお互いの母国語が話せないので、英語を使ってやり取りしていました。
1日に多い時で3〜4通くらい、お互いが忙しい時には2、3日後に返信が来る、返信をするということもざらにあったように思います。
お互いに時間がある時に気軽に返事をし合い、そんな調子で1か月間ほど連絡を取り合う中で、本当に少しずつでしたが、お互いのこと、私は彼女のことや彼女のお店のことが分かってきました。
そのお店は彼女が大学を卒業してすぐに一般企業で働きながら、開業に必要な資金を集めて、やっとの思いで作られたこと。
お店を起業するためにYouTubeで料理について独学で学んだこと。
彼女のお店の名前は「Corner 52 street 」と言い、お店を開いた住所にちなんで名付けられたこと。
去年の6月で2周年を迎えたこと。
お店に来た子どもたちには無償で料理を提供していたことや幾つもの学校に出向いて、お店に来る子どもたちと同様に無償で料理を提供していたこと。
お店の売り上げの一部を毎月寄付していたこと。両親にも毎月送金をしていたこと。
何より彼女は子どもが大好きであるということ。
頻繁ではないやり取り中で、彼女がどのような気概ではお店を開業したか、そして言うまでもなく彼女がどれほど自分のお店を愛していたか、そして、それはお客さんも例外ではなく、彼女のお店のお客さん、何より子どもたちにとってその場所は掛け替えのない場所であったということが分かるまでに多くの時間は必要ありませんでした。
かく言う私もそんな場所をいつしか愛おしく思うようになりました。
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彼女のために立ち上げたクラウドファンディングです。
https://for-good.net/project/1000534
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