見出し画像

(仮)今日も世界の片隅で…Vol. 3

そんな日がずっと続けばいい‥そんなことを願う時間すらも私には与えられませんでした。

映画やTVドラマのようにコマ送りに様々な出来事が起きる中で‥めぐるめく出来事に身を置きながらも、目の前で何が起きてるのか私には理解できなかったのです‥でも、その理由は少しずつ分かってきました。今になってこそはっきり言えることは、私が日本に生まれ育って、培われた常識やルール、モラルなんてまるで通用しない世界が存在するということを理解するために、まだまだたくさん時間が必要だったからです。

自分が見てきて世界とそのフィルターを通して見るミャンマーの世界とはあまりにもかけ離れていました‥

彼女と知り合ってちょうど1ヶ月が過ぎた頃、
次のようなメッセージが入ってきました。

I have to move my shop location to another
place.
I have a problem with the mayor's son.

突然のことでした。彼女から、今の場所でこれ以上お店を続けることができないというメッセージが来ました。2年間、大切にしてきた場所から、この店を退かなければいけないというのです。
そして、それは、その町の長による命令で、彼女がどうして強制的に退却しなければいけないのか‥何一つ納得できる理由は得られませんでした。その代わりに分かったことは、彼女が町長の息子からの付き合って欲しいという申し出を断ったということ。その個人的な恨みによって、立ち退きを強制されたということでした。

この時の私には、彼女の身に何が起きてるのか‥本当の意味で理解できていませんでした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?