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#632 誰かに頼りっぱなしの九州旅行⑥ 天草後編

2024.8.31.
夏休みどこか行った?と職場で聞かれて「T先生のお母さんと糸島観光をした」と話すと、みんなの顔に明らかなハテナが浮かぶ。そりゃそうだ。笑

ということで、旅行のきっかけ太宰府観光糸島観光前編糸島観光後編を経て、天草で以前一緒に学年を組んだW先輩と再会することができた。


天草2日目の朝。この日はなんと夏休み中唯一の登校日で、先輩は午前中は仕事。以前の勤務校でもあったなあ!新学期が始まる1週間前くらいに午前中少しだけ登校してみんなの様子を見るっていう。そのときは低中高に分かれて1時間ずつプールに入り、早めに出せる宿題は回収し(これは多少良かった)、また来週からね〜と言って終わった記憶。いるかね、登校日?

ということで、午前中は1人行動。寝過ごしてダラダラして半日が終わらないよう、前日はやることやって早く寝た。やることやって早く寝る…恐らく今回の旅がグダらない一番の要因はこれだと思われる。ようやく気付いたわ!(遅い)

朝風呂も行ったし

前日に行く先々で先輩が集めていた天草の観光パンフレットを預かっていた。

イラストマップ、すごいクオリティ

キャリーバッグがあるのでホテルに戻ってこないといけないし、車は運転できない…ということから導き出された答えは…

お!!


★【交通】レンタサイクル

レンタサイクルである。
車に乗れないからだろうか、船と自転車は私の旅で活用される機会が多く、国内どころでなく海外旅行でも登場する。

ということで朝食後は支度をして、フロントでチェックアウト。キャリーバッグは預かってもらい、レンタサイクルができるか確認。心配だったのは、前日にホテルの入り口前に自転車が3台並んでいるのは気付いていたのだが、それが全部電動ではなかったこと。頑張れば気合いで行けそうな気もするが、猛暑だし、ホテルの入り口はかなり急な上り坂…。できることであれば電動を借りたい。

聞いてみるとどちらも選べるそうで、電動じゃないと無料(!)、電動だと半日で800円なのだそう。選べるのならと電動をお願いした。少しお待ちくださいと言われる…そうそう、入り口前に置いてなかったもんな。電動は奥の方に置いてあるとか?他の場所から車で運んでくるとかだったらもはや送迎と同じレベルだけどどうしよう…申し訳ないな。

少し待ってくれと言われてから10分程経った。うーん、これは奥に置いてあるわけではなさそう。運ばせているのも申し訳ないし、観光の時間もあるし、電動じゃないのをすぐ借りて出発すれば良かったかななどと後悔していたとき、外に人影が。

イメージ。これにマスクして、下も黒。

黒子が登場ーーー!

なんてアナログ!電動自転車を運んでくるのが手動!
その方は電動自転車を止めると、ホテルに入ってきて受付の人にこそっと声をかけ、すぐに出て行った。まさか、歩いて帰るの???そして受付の方から私に「自転車ご用意できました」との声かけ。今運んできたの見てたよ!

ホテル前の長い坂は1本道なので、どう考えても私は黒子さんを追い抜いて出発する形になる。炎天下を日焼け対策バッチリで歩いているその方を素通りするのも忍びなく、結局抜かし間際に「自転車ありがとうございました!」と伝えて通り過ぎた。(お電話中だったので、ジェスチャーで伝えた。若い女性だったように思う。)

この後理解したけど
電動じゃなかったら
倒れてたわ

日差しは強くはあったが、景色もよく、風を切って走るのは爽快で、レンタサイクルしたのは大正解だったと確信。電動でよかったことも確信。

こんな景色


★【陶芸】丸尾焼

向かった先は、本渡の中心部にあって比較的行きやすい「丸尾焼」。ホテルから自転車で10〜15分ほどの場所にある。

外観

高い天井がとても気持ちの良い空間。そこにたくさんの作品が並べられている。お盆は人で賑わっていたそうだがそれも過ぎ、今日はとても落ち着いているとのこと。

わーーーお
インテリアかな?
箸置き、小皿
可愛い形と絵
カップもステキだなあ
癒される〜
このお皿もステキ

いくつかテイストの違う作品が並んでいた。ご家族で作品を作られているそうで、去年?亡くなられたお父さんをはじめ、息子さんたち、そのお嫁さんなどが作った作品を取り扱っているそう。
職人さんの仕事って、やっぱり親がやっていたとかそういうケースでないと、職業としてのリアルが感じづらいように思う。陶芸家になろう!って、周りにいないとなかなか思えなさそう…。

置き場によってテイストが違う

お客さんも私以外ほぼおらず、東京から来たらしくしかも自転車来店した私に、店員さんが粋な計らいでカフェスペースでアイスコーヒーを出してくださった。

お菓子とアイスコーヒーを、ステキな器にて

その店員さんは陶芸一家とは別の従業員さんで、以前は看護師をされていたそうだ。で、今はここで働いているけれど、焼き物を目当てにいろんな場所からいろんな方が訪れるので、普段出会わないような人と話をするのがとても楽しいと仰っていた。確かに、天草の焼き物屋さんで東京の小学校教員(細かい説明が面倒なので、小学校の先生と伝えた)と話す機会があるんだもんなあ。私も、いろんな仕事をしている方と話すのってすっごく楽しいと思っているので、「出会える人の幅広さ」って、仕事を選ぶときにも大事な要素だなあと思った。
いやあ、見える焼き物の作品、美味しいアイスコーヒー、店員さんとのおしゃべり…すごく豊かな時間だったなあ。

公式サイトのギャラリーの写真がまたステキなので、こちらもぜひ↓


★【施設】中央図書館・ここらす

丸尾焼のお店で長居していたら、11時を回っていた。まずい、11時過ぎには先輩の仕事が終わり、ホテルで合流しなければならない。でも、私はもう一つ気になる場所があって、せっかくなので自転車をまた15分程走らせ、図書館の入っている天草市の施設「ここらす」へ。

しゃれた建物だぞー

こちら、複合施設として、図書館だけでなく会議室の貸し出しや健診場所としても使われているようだ。ジャージ姿の中高生らしき子供たちが出入りする姿も。

外の駐車スペースにレントゲン検査の車とかいっぱいあった
シュールな看板
逆光で見えにくいが、「おおらかな庭 出入り口」と書いてある。ネーミング素晴らしい。

2階が図書館。広場を見ながら読書できるイス、学習ブース、小さい子用の寝転がれるようなスペースなどがあり、数年前できたばかりとあってとてもキレイ。見た感じ、児童書がとても充実している!

左側にじゅうたんスペース
木がたくさん使われている
おおらかな広場を見渡せる席に座ってみる

最近新しく建てられた施設って、やっぱり「木が多く使われている」「丸みのあるデザイン」だからこんなに落ち着くんだろうか。丸みのある建物ってやっぱりある程度広さが必要だけど、東京の小学校にももっと丸みがあったらいいなあなんて考える。はい、職業病!


★【ランチ】海老の宮川

さて、汗だくでホテルまで戻り、仕事終わりの先輩と合流。勤務、お疲れ様です!

天草は海老の養殖も有名とのことで、この日のランチは「海老の宮川」さんへ。確かに、高速バスで来たときにも海老の養殖場を見たのだ。

天ぷら定食

美味し〜い!写真右下のつゆにつけて食べるのもいいのだが、天草の塩で食べる天ぷらもさらによかった!

はしゃぐ私
はしゃぐ私②


★【観光spot】リゾラテラス天草

翌日は10時台の飛行機で福岡から東京へ戻る予定だったので、この日は福岡には戻っておきたい。ということで、途中まで先輩が送ってくださることに。高速バスに乗るポイントは「リゾラテラス天草」。高速バスだと先輩のいる本渡からリゾラテラスまで海沿いを行くのだが、車で内陸の有料道路を通ると速いそうだ。

着いてバスの時間を調べてみると、5分後に出発するものが。それを逃すと1時間半後。でも…せっかく天草まで来て先輩に会えたので…1時間半後にしましょ!お茶でもしましょ!と言って先輩を引き留めた。いくつかの建物に分かれただだっ広い施設を回っていく。

このリゾラテラス、大きく分けて2つある天草の島では上天草の方にあり、熊本に近い。つまり、天草の中でも熊本から行きやすい場所にある。そこが今、観光に力を入れてこうしてリゾート施設を作っていて人で賑わっているが、そうするとそのもっと先の方の観光地の人が取られてしまう…という状況のようだ。

ポスター

なんかコピーとかデザインが…戦略的に作られている感あるかも?
イルカウォッチング受付や普通の遊覧船、レンタサイクル(しかもロードバイク)、ボルダリング体験もあった。

中にはお土産屋さんもいっぱい。ちなみに、写真はないが、熊本はONE PIECEを描いている尾田栄一郎さんの出身地でもあるので、ONE PIECEのご当地グッズが売られていたり、尾田さんからのメッセージが飾られていたりした。

ここにも焼き物
アマビエ

観光大使いたーーー!笑

なんでこっちが逆光になる場所に置いてあるんだ

これ、ご存知だろうか。芸人、ロバートの秋山さんが様々なクリエイターに扮する「クリエイターズ・ファイル」という企画をしているのだが、上天草市はそれとコラボしているそう!
そのうちの一つ、透明すぎて目視できない。17歳。藤原采というキャラクターのボードが置いてあった。笑

さらに進んでいくと、パールガーデンという施設が。本当にこの辺で真珠が獲れるらしい。下の写真の右奥はシードーナツという水族館。イルカショーがあると外からでもイルカが跳ねるのが見える!

灼熱だったけどー
先輩とラストトークタイム

先輩が当時の研究紀要なんて持ってきたので、この授業こうでしたよねー!とか、あの講師の先生の言葉がーとか、懐かしい仕事の話も。ああ…もうすぐお別れなのが残念。


九州旅行もこれにて終了〜

あら、気付けばなんと4000文字?書きすぎ、書きすぎ。誰が読むねん。ネット環境のせいなのか、文字を打つのもちょっと重くなってきたぞ。

この後は、高速バスで熊本まで戻り、

最後まで撮影してくれた先輩
ここまで?

桜町バスターミナル内のメゾンカイザーのカフェ(私がよく三田で行くお店と同じ形態)で軽く夕飯を食べ、

いつもの感すごい

糸島の母上が「どうせ帰る前日のホテル取ってないでしょ。ここは当日18時まではキャンセルが効くから」と勝手に予約してくれていた(笑)天神のリッチモンドホテルに宿泊。天神の夜は暴走族が多いと理解。

翌朝は天神の地下街でモーニングを食べようと調べ、Bet et bian(ベレビアン)というお店を発見して入ってみた。

美味しそう

頼んで、トレーに置かれた紙の模様で気付く。ヴィドフランスやん!

そんなこんなで無事福岡空港に到着し、
滅多にお土産を買わないけれど、さすがに今回はT先生に絶対お土産が必要だということで「あまおうパイ」と「ふくやのチューブ明太子」、珍しく母優子から要望があった「通りもん」と「明太子」をゲット。

羽田ではなく成田へ飛ぶ。
「現地の天気は小雨。気温は27度です。」の機内アナウンスに、私の脳内では
な〜つのお〜わ〜り〜♪  な〜つのお〜わ〜り〜には〜♪
と、直太朗が歌い出した。旅が終わると、季節が変わるねえ。


糸島と天草の観光地をメインに書いていたこちらの旅行記も、ここで終了。観光以外にも、いろいろ考えさせられたことがあったので、それはまたの機会に別記事に…書けたらいいなあ。

兎にも角にも皆様!
太宰府、糸島、天草、めっちゃいいところなので、機会があればぜひぜひ足を運んで、自然や食べ物や伝統工芸品などを満喫していただきたい。

そしていい旅は、いいツアコンをしてくださる方あってこそ。糸島の母上と天草のW先輩、本当にありがとうございました。

実は先輩の実家にもお邪魔し、先輩のお母さまともパシャリ。母づいた旅。



#教員エッセイではない
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#先輩の天草観光ツアー

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