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#418 性教育の絵本を買ってみた

2023.8.28.
夏休み明けから、これまでとちょっと違う業務が増えたことにより、安定の「眠れない」「腹を壊す」ところから1週間が始まった。適度な緊張は、きっと健康に良い。(私の場合は、慣れるまでかなりストレスが大きい。)



話は変わるが、この夏、高校生向けに保健体育の授業をした。

1時間半でやる授業の範囲がかなりの広さで、

・ライフステージと健康
・思春期と健康
・性意識と性行動の選択
・妊娠・出産と健康
・避妊法と人工妊娠中絶
・結婚生活と健康
・中高年期と健康
・働くことと健康
・労働災害と健康
・健康的な職業生活
・大気汚染と健康
・水質汚濁、土壌汚染と健康
・環境と健康に関わる対策
・ごみの処理と上下水道の整備
・食品の安全性
・食品衛生に関わる活動
・保健サービスとその活用
・医療サービスとその活用
・医薬品の制度とその活用
・様々な保健活動や社会的対策
・健康に関する環境づくりと社会参加

見出しを書き出したらこんな量になった。もうこの内容を見た瞬間に、スタッフの人に「これは1時間半では無理です」と伝えなければいけなかったと思うのだが、例年と同じとのことだったので、できるのか…?と半信半疑で準備を進めた。
ちなみに、指導要領の改訂に伴って、例年よりも課題の内容が大幅に難しくなっていたそうなので、結果的に2/3しか終わらなかったという…大反省案件になってしまった。


授業のスタートは性教育から。内容としては超重要だが、朝っぱらから面識のあまりない高校生に向けて性教育始まりの授業…。重い。

教科書なぞって淡々と進めるか。
普段使わない言葉や漢字も多いし、もっとテンポよく進められないのか。

そこで手法として思いついたのが「絵本」である。
検索して、紹介文やレビューを見比べてみる。

めちゃくちゃたくさん出てくる…。そして、購入するならどれか1冊、多くても2冊と思ったのだが、中身が全て見られるわけではないので、どれが合う内容で分かりやすいのか判断しかねる。絵本だから、どれも分かりやすいとは思うけれど。

すると、とある記事が目にとまった。

産婦人科医がスウェーデンで見つけたという絵本。でも、イラストの感じからすると小さい子向けな気もする。

だが、この記事を読んで、ひとつ本選びの視点ができた。海外で作られたものの方がいいのかもしれない、という点だ。多様性が根付いていて、様々な配慮があるが、結構内容はストレート…レビューを見ると、そんな印象。

ということで、選んでいる時間もあまりなかったので、
◆海外の絵本の日本語訳
◆自分が気に入ったイラストの雰囲気
◆妊娠、出産についての内容がメイン
という3点から選ぶことにした。

結果、私が購入したのはこちら↓

「あかちゃんはどこからきたの?」みんなの不思議を、北欧の人気イラストレーターが愉快なイラストで紹介。ごまかしも恥ずかしさもナシ、楽しさたっぷりの命のはなし。いっしょに読もうよ!

声優・タレント 金田朋子さん推薦!!
「どの家庭も迷う問題ですね! いつか娘にも見せタイです!」

出版社からの紹介

こちらも、スウェーデンのイラストレーターさんが作ったものだそうだ。イラストがいい感じ。同姓パートナー、不妊、帝王切開、養子縁組なども描かれているし、人工授精や体外受精もイラストで学べる。

えー、で、結局、授業にどう生かされたかと言えば…
最初に書いたように、全く内容が終わらなそうなので、脱線せずに淡々と教科書通りに進めていき、絵本を紹介する時間など取れずに終わったのであった。。。持って行ったけどね。

でも、私がこれを読んだことによって、それぞれの年代ごとに必要な内容をどんな風に伝えればいいのかという引き出しは増えたと思う。姪っ子たちにも話す場面があったら使えるかな?


脱線① 授業前日に見つけたこのチャンネル。

パッと見、バスケについての動画しかないのだが、3年前に遡ると高校の保健体育の授業動画がある。話し口調がとても丁寧で、内容をかいつまんで教えてくれるけれども、大事なポイントはきちんと強調する…という感じのスタイルがとても勉強になった!


脱線②  気になる絵本

今回扱う内容とは違ったのだが、検索でよく出てきたのがこの本。

これは、年長さんの姪2に良さそうだなあ。近くの本屋にも普通に売られていたので、購入検討中。もしかしたら、プールの着替えの度にわーきゃー騒ぐ小学校低学年の子たちにもいいかもしれない。



ということで、嵐のように過ぎ去った高校生の保健体育授業だったが、私にはすごく勉強になる時間だった、という話。



#教員エッセイ
#高校保健体育
#性教育のついて学ぶ

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