#380 若手の先生、先手必勝術
2023.7.4.
勤務校の校長先生は毎日教員向けにA4サイズ1枚分の校長だよりらしきものを発行されている。4月から毎日。保幼小中連携、言葉遣い、残業時間のフィードバック、文字のフォント、いじめ、研究、学級経営術…内容は多岐に渡り、とても勉強になる。noteの記事にしたらいいのにと思ってしまう。(毎日受け取る側の先生たちの中には圧を感じる人もいるかもしれない)
先日の校長だよりの内容は「援助要請行動」、つまり、分からないとか助けてほしいと伝える能力についてだった。子供だけでなく、大人も。
・分からないなんて言ったら能力が低いと思われそう
・できていないことが恥ずかしい
・何でも聞いてねと先輩は言ってくれたが、いつも忙しそうで声がかけづらい
というような理由だけでなく、
・そもそも何が分からないのかが分からない
・自分はできているから聞く必要がない
というような人もいると。これは…700%ガンダ先生を思い浮かべて書いていらっしゃるな…と思いながら読んでいた。
確かに、援助要請行動って人によってはハードルが高いのかもしれない。どちらかと言えば私もそう感じている。
私が若手のときにやってみてまあうまくいったのではないかと思うのは「先手必勝術」である。
3年目、初の6年担任。2クラスの学年で組んだ相手は超ベテランの教務主幹だった(今思えば教務主幹で6年学年主任って大変…)。しょっぱな、その先生から言われたことは、
「担任業務久しぶりだから、最近のやり方全然分からないからね。よろしく。」
よろしく…とは???
確かに2年間担任やってきた自分の方が1日の流れとか行事とか担任事務作業は分かっているかもしれない。それに、やってもらって違うところがあったとして、直すの気が引けるな…。
なので、腹を括って全部自分がやることに決めた。「私、元を作る担当をするので、先生にはチェックをしていただきたいです!」と提案してみた。
卒業に向けてのやることは全然分からなかったので、異動してしまった元6担をカフェに呼び出して聞いた。そして卒業式練習の全体指導だけは、主任に全面的にお願いした。
この1年で学んだこと。
「7割の出来で先出しするのはとてもよい」、ということである。
完璧なものになっていなくても、聞かれていなくても、こうしようと思っていますと先に報告してしまうのだ。これにはメリットいろいろ!
★何か不都合なことや危険な可能性があれば教えてもらえる。
★事前に報告しているので、うまくいかなかったことを後から責められたりしない。
★後輩の動きが分かるので主任も安心。
★言われたことをやる人よりも確実に成長できる。
ね、いいことだらけでしょ?
なので若手諸君!何を聞いていいやら…うまくいかない…授業がどんどん遅れていく…などと悩んでいるのであれば、ぜひ「明日の授業はこんなことをこんな風にやってみようと思ってます!」って先に言っちゃえ!
挑戦する人、一生懸命な人にはみんな優しいから大丈夫!
頼り上手の初任の人について以前書いた記事がこちら↓
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