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#482 高跳びの導入で「いろはにこんぺいとう」やってみた(3年体育)

2023.11.27.
先日は弟の誕生日だったのだが、35を超えている弟に一体何をプレゼントしていいのか分からず、結局何もあげなかった。
普段、プレゼントだのお土産だのを用意しない人として認識されているので、特段何を言われるわけでもなかったが、そう思われているからこそ、何かあげたかった。そして、あげるのであれば、やっぱり当日だっただろうな。
反省。


またもや授業の話。
もうね、人様のクラスの授業を任されるって、謎にプレッシャーがすごいのよ。ちゃんとやらないとなっていう気持ちにさせられる。いやもちろん、自分のクラスが適当という意味ではない。

3年生のとあるクラスで、体育を教えている。顔と名前が完全に一致していないのに、体操着の上からトレーナーを着る季節になってしまって焦っている。君の名は。


この前までやっていた外体育の単元は「走り幅跳び・走り高跳び」だった。中でも、高跳びの方を中学年で扱うのが私にとって初めて。ということで、どんな風に進めるか考えてみた。

AsukaトレーニングクラブさんHPより


★基本のパターン

3年生は、低学年での運動遊びを経て、今後様々な競技や種目を学んでいくスタートにあると思っている。

私がよく使う単元の流れは、

①その運動の楽しさをまず自由に感じる
②ルールの確認
③我流で実践、こうすればうまくいくのでは?
④やり方の基本を教える
⑤練習を重ねる

のような形だ。

例えば、小型ハードル走で言えば、
①障害物を好きな場所に置いて、オリジナルコースを作って走ってみよう。友達が作ったコースもやってみよう。
②ハードル走のルールの確認。一定の間隔でハードルを置いて、できるだけ速く走り抜けるよ。
③どの間隔が自分に合っていて、どんな跳び方をしたら速く走り抜けられるかな?こつが分かった人、教えて!
④速い選手はこんな感じでやっているようだよ。3歩のリズム、跳ぶときのフォーム。
⑤みんなもリズムやフォームを意識して練習してみよう。
みたいな感じ。これを何時間かかけて進めていく。

まるわかりハンドブックも同じ感じだった!

文科省HPにもある、まるわかりハンドブックにはよくお世話になっている。


★高跳びの導入には…?

高く跳ぶことの楽しさを感じるためには、どうしたらいいものか。初回はとりあえず子供同士でゴム紐を持たせて、高さを自由にして跳ばせるか…。

そんなことを考えていたとき、小さい頃やっていた遊びをひとつ思い出した。
「いろはにこんぺいとう」である。

スミセイアフタースクールプロジェクトHPより
スミセイアフタースクールプロジェクトHPより

ご存知の方、いるだろうか。私はこれ、よくやっていた。縄跳び2本とかでやっていたような記憶がある。

これのアレンジバージョンにしたら、楽しく高く跳ぶができるのではないか!どうだろうか!

◆1グループ4〜6人。
◆おに2人がゴム紐を持つ。他の人はそれに背を向け、おにの方を見ない。
◆おに2人はそれぞれ、持つ高さを「足首」「ひざ」「へそ」「胸」から選択する。つまり、おにが2人とも足首を選択したら、めちゃ低い位置にゴム紐が来るし、片方が足首でもう片方が胸を選択したら、すごく傾斜のある形になる。
◆2人とも持つポジションが決まったら、2人で「上下どっち?」と聞く。
◆おに以外の人は上か下か選んで答え、ゴム紐の方に振り向く。上と言った人はゴム紐の上を通って、下と言った人はゴム紐の下を通って反対側に行かなければならない。
◆反対側に行く途中でゴム紐を触ってしまったらアウト。おにを交代する。

NPO法人ゼロワンさんのHPより。これよ!

ゴム紐1本なので、「真ん中」という選択肢は無しにした。YouTubeで流行っている「右左どっち?」を応用してみた。
けんかを防ぐために、”これはウォーミングアップであり、ゴム紐に引っ掛かったからと言って落ち込んでいる暇はないのだ”と伝えた。
高跳びの練習だから、おにが「足首」ばかり選ぶとか、跳ぶ人が「下」ばかり選ぶのはやめようと伝えようかと思っていたが、伝え忘れた。笑


★やってみてどうだったか

これが…
めーっちゃ楽しそうだった!

ゴム紐が斜めだったときに、どの辺りを跳んだりくぐったりしたらいいか考えるのも楽しそうだったし、時々起こる「2人とも足首だったのに下って言っちゃった」とか「2人とも胸だったのに上って言っちゃった」などの、絶対ムリだろシチュエーションが起きると大爆笑。あと、「2人ともへそだったけれど、何とか飛び越えられた」などのファインプレーが出たときも盛り上がっていた。

別のクラスが隣で幅跳びの授業をしていたので、うるさくて申し訳ないくらいだったが、みんな楽しそうに跳んでいて非常によかった。


★その後の授業では…

次からは研究タイム。どうしたら高く跳べるのか?3種類の高さの場を使って考えさせた。

◆助走をながーーーーーくしてみるタイプ
◆足をできるだけ折り畳むタイプ
などがいて、子供たちなりにやり方を考えていた。

そして、はさみ跳びについて指導。

適当なイラスト

跳ぶ能力は変わらずとも、跳び方によってもっと高い記録を出すことはできるのだ、と。はさみとびの良さを分かってもらえないかと。(反応はイマイチ)

3歩や5歩のリズム、カーブしながらの入り方、腕を使って腰を高く上がるようにする、空中姿勢…などについても伝える。


そんなこんなで、全6回の授業が終了。

騒がしくなるケースもあるけれど、「いろはにこんぺいとう」、楽しいのでオススメである。


#教員エッセイ
#授業実践記録
#高跳び
#いろはにこんぺいとう

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