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#531 テスト丸つけ論

2024.2.21.
怠惰だ…。


公立小学校のテストは大抵業者が販売しているワークテスト(カラーテストとも言っていたかも)なのに、公立中学校ではどうやら自作が多いらしい。なぜだろう。
専門性が高くなるから?
学校の試験の時期によって範囲が変わるから?
先生がオリジナルの問題を入れたいから?
かなりのこだわりがある場合はいいとして、毎度それぞれの学校で作るのは大変そうなので、作った問題はどこかにデータベースとして貯めておけばよいのではないかと思ってしまう。「問6の難易度が高すぎたので注意」とかレビュー付きで。
…もしかして、もう存在している?



テスト関連で思うこと、あれやこれやを記事に残してみようと思う。


★理想系は「その時間返し」

さる先生こと坂本良晶先生の「全部やろうはバカやろう」という本に、丸つけ界王拳という技が出てくる。

界王拳とは、有名マンガ「ドラゴンボール」の主人公・孫悟空の技です。 孫悟空の師匠・界王に「元気玉」とともに伝授された必殺技で、界王拳を使用すると全身が赤いオーラに包まれ、戦闘力が飛躍的に上昇するのです。 たとえば「3倍界王拳」を使うと戦闘力が3倍になります。

ダイヤモンド・オンライン「仕事が終わらない人は黙って界王拳を使いなさい」より

テストは、戦闘力をあげて全力でその時間内に丸つけと返却をして、放課後などにその業務を持ち越さないという技である。

若干やり方がうろ覚えなのだが、
◆できた人の分から採点していく
◆基本丸は付けず、間違えたところにチェックしていくだけ
という基本方針だったと思う。

できることなら、その時間に丸つけして返すが一番いいと思っている。問題や自分の出来について一番興味をもっているのがテスト直後だからだ。そして、答えが小さなプリントになっているタイプを使っている場合は、解いた後&返却する前にそれを配る。(同時だと直しの丸写しに使う子がいるので考えもの…)

そうは言っても、休みの子がいるとか、横でついていてあげないとテストができない子がいるとか、質問がやたら多くなるテストだとか、学級の人数がめちゃくちゃ多いとかだと、なかなかこの技を使うのは難しいだろう。


★出席番号順提出術

できた人から丸つけするタイプではないのであれば、出席番号順に集める方法を4月から子供たちに伝えて、何回か練習させると、テスト以外でも役に立つ。

とても単純なやり方なのだが、

①最初に8番の人がテストを提出したとして、
8

②その後に15番の人が持ってきたら、テストの出席番号欄を見て、15番の人は8番の人の下にテストを提出する。
8 / 15 ← こうなる

③その後に22番の人が来たら、今出している人の番号を確認して、一番下に提出する。
8 / 15 / 22 ←こうなる

④その後に14番の人が来たら、今出している人の番号を確認して、8番と15番の間に提出する。
8 / 14 / 15 / 22 ←こうなる

このように、どのタイミングで終えて持って来たとしても、もう出している人の出席番号を見て番号順になるように提出させればよいのである。
最初は説明しても理解できない子がいるので、慣れるまで見守って教えてあげればそのうちできるようになる。テストの向きも揃う。


★番号バラバラの丸つけ案件が来たら

もし番号バラバラに回収されたものをもらって丸つけを頼まれたら…どうするか。

私の場合、丸つけをしながら、つけ終わったものを3種類くらいに分けていく。
出席番号1〜10の場所、11〜20の場所、21〜30の場所というように大まかに分けておくと、全てを丸つけし終わった後にサササッといくつか入れ替えれば全体が出席番号順になる。

逆に、もう全く順番を揃えずに1つずつ点数を記録していく方法もあるだろう。


★サポートスタッフさんにお願いする

学校によっては、事務作業を手伝ってくださるスクールサポートスタッフさんがいるのではないだろうか。
その方々の業務内容に丸つけは入っていることが多いと思うのだが、これまで見てきた学校だと、丸つけをお願いする先生は一部に限られている。

自分で丸つけをしながらそれぞれの子の理解度を確認したいとか、
記述の採点が微妙だとか、
お願いするのは気が引けるとか、
そもそもお願いできるものだと理解していないとか、
様々な理由があるだろう。

でも、こだわりがなければどんどん活用すべきだと思う!その際は…

◆記号や単語で答える問題など、採点に悩まないようなものをお願いする
◆いつまでにできるか確認する(早く返してあげたいから)
◆点数入力もやってもらう

などを意識しておくといいのではないかと思う。



ということで、子供の理解度を測るだけでなく、自分の授業を振り返る意味でも大切なテスト。

できるだけ速く、正確に、疲弊することなく丸つけをして、学習に生かせるように、状況や使えるリソースを考えてやり方を決めていくのがおすすめ。

皆さんの丸つけのこだわりは、何ですか?



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