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#376 結婚式で珍しい頼まれごとをした話

2023.6.29.
人生で、30回以上は結婚式に出席している。思い出せる範囲であげてみても、小学校の友達4回、中高の友達3回、大学の友達12回、社会人になってからの知り合い11回、親族2回…。思い出せていないものもあると思うので、最低でも32回ということである。

招待状や席次表は、それぞれの個性が出ていたりデザインが可愛かったりするので、たいてい取ってある。この列席の回数を数えるときにも、私の記憶には残っていなかったが席次表で思い出した!というものもいくつか。



友人や先輩の結婚式の場合、何か役を頼まれることが多い。

・「受付やって」…あるある!
実は結婚式場に勤務していた時代、受付担当への説明、通称「受け説」をやることもあったので、それを経験した以降は受け説を聞く立場というのもとても面白かった。
いつもご祝儀受け取るとき「おめでとうございます」と言うか「ありがとうございます」と言うかで迷うよね。

ウェディングデザインラボさんのHPより。この受付はオシャレすぎるでしょ!

・「余興やって」…あるある!
これはなかなかの大役。だって、絶対に事前準備が必要だから。みんなから画像送ってもらってスライドショーにしたり、動画撮影して編集したり、ネタ作ったり、替え歌作ったり、ダンス覚えたり、会場のスタッフと打ち合わせしたり。仕事が忙しいと並走で倒れそうになる一大ミッションである。もはや学校で掃除の時間に「恋」の曲を流しながら自分は恋ダンスの振り確認をするくらいの追い込まれようなのだ。

歴代のユニフォーム着て恋ダンス踊った思い出

・「友人代表スピーチやって」…あるある!
結構フォーマルな感じの頼まれごとである。だって、披露宴の三大スピーチ(今勝手に名付けた)のうちの一つ。主賓挨拶、乾杯挨拶、友人代表スピーチ!頭真っ白になること請け合いなので、申し訳ないけれど手紙書いてきて読むケースの方が多い。私的鉄板は、「前半は笑い、後半は涙」になるように。スピーチって、漫才のネタになるくらいボケられるシチュエーションだしねえ…。

エシカさんのHPより

・「司会やって」…実はこれもたまにある!
恐らく、私が人生で初めて参加した披露宴での役割は「司会」だったと思う。部活の先輩同士の披露宴を六本木のビルでやるということで。披露宴に一度も出たことがない人たちが司会をやるというのだから、なかなかのものである。結局どでかいキラキラ蝶ネクタイとか鼻メガネとかを付けてやったので、披露宴の司会というよりは二次会司会みたいなものに近かったか…。

ハセガワSTさんのHPより。ハセガワSTさん!懐かしい!




・「披露宴の入場やって」…

え???
ないない!


これは、私が列席した中でもトップレベルで印象に残っている結婚式の話。

新婦は、ブライダル時代の上司。新郎はその会社の別店舗の人。つまり、いわゆる社婚である。主賓はもちろん会社のお偉いさんである。ちなみに、ブライダル会社の大きな福利厚生は、「結婚式の社割」ではないだろうかと私は思っている。身内の結婚式だ。そして土日ではないパターンも多いので時間の制限も若干緩かったり、キッチンさんと仲が良ければいつもの料理がちょっとアレンジされて出てきたりもする。

そんな上司からの依頼は「新郎新婦入場を、ディズニーのショーみたいにやりたいんだけど、それを取り仕切ってほしい」というもの。

脱線するけれど、ブライダル会社にディズニー好きって多くない?やっぱり企画とかイベントとかが好きだからなのか?

そのご依頼のショーというのがこちら↓

ディズニーシー10周年で行われたショー「Be Magical!」である。このショーの特徴は、①ミッキー登場 ②ミッキーが魔法の呪文を唱えると帽子が出現 ③さらにそれを被って呪文を唱えると観客やキャストさん(ダンサーではない格好の)が魔法にかかって踊り始める、というもの。
つまり、ショーが始まるまで、ダンサーさんたちが観客や案内のキャストさんに扮して待機しているという。笑。

新郎新婦の願いは、「列席者に魔法をかけて、みんなが踊り出しちゃう披露宴入場」というものだったのだ。

曲が流れ、ミッキーのアナウンスが入る(動画の3:45あたりからの音楽と声)。サービスさんや他のスタッフたちが高砂側に並んで、会場全体に魔法をかけると…新郎新婦が登場し、列席者やスタッフに魔法がかかってみんなで踊り始める!という。

当日の流れが書いてある紙発見した!笑

進行と、ダンサー(コンシェルジュ)のみんながどこから登場するのかの図が。これに向けて日々クロークの裏でダンス練習開催していたし、音楽の編集したし…もう直前期は仕事もプライベートもあったもんじゃなかった気が。

魔法をかけるスタッフたち。ちなみに私はこの位置から呪文の見本をやっている笑



でも結果、今までで一番楽しい披露宴だった!
あれだけ多幸感のある披露宴は見たことがないし、その景色を見られたことも、中心となって企画したものが形になった達成感も、二度と味わうことができない経験になったと思う。

「大変なことを一生懸命やる」っていいよねー。
そうすると、絶対みんな協力してくれるし、出来上がったものは宝物のようにいいものになるのよ。



まあでも、披露宴入場はオススメいたしかねます。大変すぎるから!(業界の人でないとまずムリ)

という、なんとも参考にならない体験談であった。



#教員エッセイではない
#結婚式披露宴
#入場をプロデュース

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